※Mercedes-Benz およびスリーポインテッドスターは Mercedes-Benz Group AG の登録商標です。当サイトはこれらの商標権者および関連企業とは一切関係ありません。

ベンツがいい・オリジナルイメージ
ベンツVクラスの維持費がどれくらいかかるのかを知りたい方に向けて、本記事では維持費の内訳や年間コストをはじめ、車検費用や故障の注意点まで幅広く解説しています。
輸入車ならではの修理費や保険料、安全性能を維持するためのコスト、そして駐車場代や燃料代など日常的に発生する費用も丁寧に取り上げています。
また、ベンツVクラスを中古で購入する際の注意点や、国産高級ミニバンであるアルファードとの維持費の違いにも触れ、総合的に比較しやすい内容にまとめています。
さらに、任意保険と自賠責の違い、ディーゼル車特有の維持費事情、必要な年収の目安までカバーしているので、これから購入を検討している方にも参考になるはずです。
記事のポイント
①:ベンツVクラスの年間維持費の具体的な内訳と目安
②:故障や消耗品交換にかかる実際の修理費の目安
③:新車・中古車それぞれの購入時に注意すべき維持費の違い
④:他の高級ミニバンとの維持費の比較や安全性能維持のコスト
ベンツVクラスの維持費の基本情報まとめ
- 維持費の内訳と年間コスト
- ベンツVクラスは故障が多い?注意点とは
- 車検費用はどれくらいかかるのか
- 命を守る安全性能と維持のコスト
- ベンツVクラスに必要な年収の目安
維持費の内訳と年間コスト
ベンツVクラスを維持するために必要な費用は、国産ミニバンと比較して高めです。大きな車体やディーゼルエンジン、高級ブランドの部品が使われているため、どうしてもコストがかかります。維持費にはさまざまな項目があり、それぞれを把握することで無理なく長く乗り続けることができます。
まず、毎年必ず発生するのが自動車税です。排気量によって金額は変わりますが、例えば最新モデルのV220dの場合、排気量は2,142ccで年間45,000円がかかります。一方、古いモデルや排気量の大きなグレードになると、この金額がさらに高くなります。
車検時には自動車重量税や自賠責保険料も必要です。3代目Vクラスはエコカー減税の対象となるグレードもあり、重量税が免除になるケースもありますが、ほとんどの場合2年ごとに41,000円前後(2年分)が目安です。自賠責保険料は24か月で20,010円、これを1年あたりに直すと10,005円となります。
また、任意保険料も見逃せません。ベンツVクラスは輸入車で車両価格が高いため、車両保険を含めると年間5万円から10万円程度が平均的な相場です。もちろん、等級や年齢、運転歴によって保険料は上下します。
燃料代については、ディーゼル車なのでガソリン車より単価は抑えられます。例えば、実燃費が約11〜13km/L、年間1万km走行する場合、軽油代として約11〜13万円前後かかる計算です。駐車場代も地域によって差がありますが、全国平均では月8,000円、年間では約96,000円となります。
このほか、定期点検や消耗品交換(オイル、バッテリー、タイヤなど)、突発的な修理費用も必要です。消耗品は1年で1〜3万円、タイヤ交換は1回で10万円を超えることも珍しくありません。以下に主な年間コストの目安をまとめます。
項目 | 年間目安費用 |
---|---|
自動車税 | 45,000円 |
重量税 | 0~20,500円 |
自賠責保険 | 10,005円 |
任意保険 | 50,000~100,000円 |
燃料代 | 110,000~130,000円 |
駐車場代 | 96,000円 |
消耗品・修理 | 30,000~100,000円 |
このように、ベンツVクラスの維持費は年間で40万円から60万円程度になることが一般的です。維持費の全体像を把握しておけば、購入後のギャップを感じにくくなるでしょう。
ベンツVクラスは故障が多い?注意点とは
ベンツVクラスを検討している方が気になるのは、やはり「故障が多いのか」という点です。国産車に比べて輸入車は故障リスクが高いイメージを持たれがちですが、実際のところVクラスにはいくつか注意すべきポイントがあります。
まず、Vクラスは先進的な装備や電子制御システムを多く搭載しているため、電子系のトラブルが起きやすい傾向があります。例えば、電動スライドドアの動作不良や、ナビやセンサー類の不具合が報告されています。
さらに、ラジエーターの水漏れやクリーンディーゼル特有の排ガス浄化装置のトラブルなど、修理費が高額になる部位も少なくありません。こうした修理が発生した場合、部品代も工賃も国産車より高額になりやすい点には注意が必要です。
また、ディーゼルエンジンを搭載した3代目Vクラスは、エンジンオイルやフィルターの定期交換を怠るとトラブルが起きやすくなります。普段からこまめに点検・メンテナンスを受けていれば、致命的な故障に発展しにくいのですが、万が一の際は修理費が10万円を超えるケースも珍しくありません。
ここで代表的な故障例と費用の目安をまとめます。
故障部位 | 修理内容 | 費用目安 |
---|---|---|
電動スライドドア | モーター交換 | 10万~15万円 |
ナビ/インフォ系 | システム交換 | 20万~30万円 |
ラジエーター | 部品交換・補充 | 25万~35万円 |
排ガス浄化装置 | 部品交換・清掃 | 10万~20万円 |
こうしたリスクを減らすためには、定期的なディーラーでの点検や純正部品の使用が推奨されます。また、中古車を購入する場合は、整備記録がしっかり残っている車両を選ぶことが重要です。普段から丁寧な運転を心がけ、急加速や短距離走行ばかりを避けることで故障リスクを下げることもできます。
このような点に気をつけていれば、ベンツVクラスの故障リスクを最小限に抑えられます。長く安心して乗り続けるためにも、日頃の点検やケアが欠かせません。
車検費用はどれくらいかかるのか
ベンツVクラスの車検費用は、国産ミニバンよりも高額になりやすいです。大きなボディサイズと輸入車特有のパーツ価格、そして高性能な装備が多いことが費用を押し上げる要因となっています。車検時には「法定費用」と「整備費用」の2つが発生しますが、ここではそれぞれについて具体的に見ていきましょう。
まず、法定費用は自動車重量税、自賠責保険料、そして印紙代です。ベンツVクラスの新しいディーゼルモデルの場合、エコカー減税が適用されていれば重量税が免除となるケースもありますが、通常は2年分で41,000円程度が一般的です。自賠責保険は24か月で20,010円、印紙代は1,200円ほどとなっています。これらを合計すると、法定費用だけで約62,000円からかかる計算です。
次に、整備費用についてです。これはディーラーや整備工場によって異なりますが、ベンツVクラスのような輸入車は純正部品が高価であること、点検項目が多いことから、国産車より高くなります。車検基本料は30,000円〜60,000円程度が相場です。ここに消耗品の交換(ブレーキパッド、ワイパーゴム、エンジンオイル、オイルフィルター、エアコンフィルターなど)が必要になると、さらに費用が上乗せされます。ブレーキパッド交換だけでも3万円を超える場合がありますし、タイヤの交換が必要になれば10万円を超えることも珍しくありません。
実際の車検総額の目安を以下の表にまとめます。
項目 | 費用目安 |
---|---|
重量税 | 0円~41,000円 |
自賠責保険 | 20,010円 |
印紙代 | 1,200円 |
車検基本料 | 30,000~60,000円 |
消耗品・整備費用 | 10,000~100,000円 |
たとえば、消耗品の交換がほとんどなければ、合計で7万円台に収まるケースもありますが、部品の摩耗や不具合が見つかると、10万円を大きく超えることも多いです。特に走行距離が増えてくると、消耗品の交換頻度も高くなり、突発的な修理費も発生しやすくなります。
このため、ベンツVクラスの車検費用はおおよそ7万円〜15万円前後を想定しておくと安心です。事前に見積もりを取り、追加費用が発生しそうな場合も余裕を持って準備することをおすすめします。
命を守る安全性能と維持のコスト
ベンツVクラスは、その広い車内空間や高級感だけでなく、命を守る安全性能の高さでも定評があります。近年のモデルには、メルセデス・ベンツ独自の先進安全装備が多数標準装備されています。ここでは代表的な安全機能と、それを維持するために必要なコストについて解説します。
まず、Vクラスの安全装備の中心となるのが「レーダーセーフティパッケージ」です。アクティブブレーキアシスト(歩行者検知機能付)、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック、ブラインドスポットアシスト、レーンキーピングアシストなど、多数の先進運転支援システムが搭載されています。これらは事故を未然に防ぐために極めて有効ですが、一方で万が一故障した場合やセンサーのキャリブレーションが必要な場合には、修理や点検の費用が高額になりがちです。
日常の維持においても、センサーやカメラ、電子制御部品が正しく動作しているか定期的に確認する必要があります。車検や定期点検時には、これらの先進装備の動作チェックも必須となっており、不具合があれば純正部品での交換となります。例えば、衝突軽減ブレーキのレーダーセンサーやカメラユニットが故障した場合、交換費用が5万円〜10万円以上かかるケースもあります。一般的なメンテナンス費用より高くなる傾向がありますので、注意が必要です。
さらに、Vクラスは大きなボディサイズゆえに死角も多く、安全装備がフル活用されます。ブラインドスポットアシストや360度カメラといった機能が正常に作動することで、大きな車でも安全に運転できます。ただし、これらの電子部品も消耗品の一部と考えて、長期的な維持費に含めて考えておきたいところです。
安全装備 | 主な機能・目的 | 故障時の目安費用 |
---|---|---|
アクティブブレーキ | 衝突回避・自動ブレーキ | 50,000~100,000円 |
レーダーセンサー | 距離測定・車間維持 | 50,000~100,000円 |
360度カメラ | 死角確認・駐車支援 | 30,000~70,000円 |
ブラインドスポット | 後方死角警告 | 30,000~50,000円 |
安全性能は高いほど安心感も大きくなりますが、それに比例して点検や修理のコストも高くなります。普段からエラー表示や異常に気をつけ、何かあればすぐにディーラーへ相談することが大切です。ベンツVクラスの安全性能は非常に優れていますが、それを維持するためのコストが必要である点も理解しておきましょう。
ベンツVクラスに必要な年収の目安
ベンツVクラスの購入や維持を検討する際、多くの人が気になるのが「どれくらいの年収が必要なのか」という点です。実際、Vクラスは新車価格が約900万円から1,000万円を超えるグレードもある高級車であり、維持費も国産車と比較して高めです。では、どれほどの経済的余裕があれば安心して所有できるのでしょうか。
一般的に、車の購入費用は年収の半分以下に抑えることが家計管理の目安とされています。たとえば、車両価格が1,000万円のモデルを購入する場合、年収が2,000万円程度あれば無理なく購入できると言われますが、実際はローンや頭金、家族構成、住宅ローンや他の支出も考慮しなければなりません。現実的には、年収800万円〜1,200万円程度あれば、無理なくVクラスを維持できる家庭が多いです。
また、Vクラスは維持費も高額です。先に触れたように、毎年の維持費(税金・保険・燃料・駐車場など)で年間40万〜60万円程度かかることが多く、突発的な修理や部品交換も予算に入れておきたいところです。家族旅行や送迎、法人利用など用途が多い車ですが、ランニングコストに加えて、車検や消耗品交換、保険料の更新も発生します。
表にまとめると、必要な年収の目安は以下のようになります。
項目 | 目安の金額 |
---|---|
新車本体価格 | 900万〜1,000万円 |
年間維持費 | 40万〜60万円 |
推奨年収(目安) | 800万〜1,200万円 |
例えば、ローンを組む場合は月々の返済額が家計の20%以内に収まるよう計画すると、他の支出に無理が生じにくくなります。また、毎月の生活費や教育費、レジャー費も十分考慮しましょう。予算に余裕があれば、万が一の修理費用にも対応できます。
このように、ベンツVクラスは高額な買い物ですが、適切な年収と無理のない計画があれば、快適かつ安心して乗り続けることができる一台です。
ベンツVクラスの維持費と購入時の注意点
- 中古車での購入時に気をつけたい維持費
- Vクラスとアルファードの比較で見る維持費の違い
- ディーゼル車ならではの維持費事情
- 任意保険料と自賠責の違い
- 駐車場代とガソリン代の平均目安
- 消耗品交換と故障修理の実例
中古車での購入時に気をつけたい維持費
中古でベンツVクラスを購入する場合、新車と比べて車両本体価格は大きく下がりますが、その後の維持費には注意が必要です。中古車は経年劣化や走行距離が増えている分、消耗品の交換や修理が発生しやすく、維持費が予想より高くなるケースも多いです。
まず、中古車は購入後すぐに点検や整備が必要になることがあります。特に、前オーナーの整備状況によっては、バッテリーやタイヤ、ブレーキパッド、エンジンオイルなどの消耗品が寿命を迎えている場合も珍しくありません。こういった消耗品の交換費用が一度にかかると、数万円から十万円近い出費となることもあります。
また、輸入車のVクラスは純正部品が高価であるため、修理や部品交換のたびに国産車より高い費用が必要です。さらに、電子制御装置やセンサー類が多いモデルの場合、経年劣化による故障リスクも高まります。たとえば、電動スライドドアやエアコン、ナビゲーションなど電装系の修理費は高額になりやすいです。
下の表は、Vクラス中古車の維持費で想定される主な費用とその目安です。
費用項目 | 目安(1年あたり) |
---|---|
自動車税 | 45,000円 |
自賠責保険 | 10,005円 |
任意保険 | 50,000円〜100,000円 |
車検・整備 | 50,000円〜150,000円 |
消耗品・修理 | 30,000円〜100,000円 |
駐車場 | 96,000円 |
燃料代 | 110,000円〜130,000円 |
さらに、中古輸入車は「保証の有無」も重要なポイントです。保証がない場合、予期せぬ高額修理が発生すると大きな負担になります。保証付き中古車や、信頼できる販売店での購入が安心につながります。
このようなポイントを踏まえ、中古車選びでは走行距離や整備記録、消耗品の状態を十分に確認し、追加費用がかからないか事前に見積もりをもらうことが重要です。
Vクラスとアルファードの比較で見る維持費の違い
ベンツVクラスとトヨタ・アルファードは、どちらも高級ミニバンとして人気がありますが、維持費の面で見ると大きな違いがあります。両車の維持費を比較することで、それぞれの特性や家計への負担を具体的に理解できるでしょう。
まず、自動車税ですが、Vクラスは2,000ccを超えるディーゼルエンジンが中心で、年間45,000円程度です。一方アルファードはグレードによって2,500ccや3,500ccのガソリン車も選べますが、税額は35,000円〜58,000円と排気量によって幅があります。
燃料費に関しては、Vクラスがディーゼル車なのに対し、アルファードはガソリン車が主流です。Vクラスの燃費はWLTCモードで約11〜13km/L、アルファードは10〜11km/L程度です。燃料単価を考えると、Vクラスのほうが年間燃料代はやや抑えられる傾向にあります。
維持費全体の比較は以下の通りです。
項目 | Vクラス(ディーゼル) | アルファード(ガソリン) |
---|---|---|
自動車税 | 45,000円 | 35,000円〜58,000円 |
燃費(km/L) | 11〜13 | 10〜11 |
燃料単価 | 軽油 | ハイオク/レギュラー |
任意保険 | 高め | 標準〜やや高め |
修理・消耗品 | 高額(輸入車) | 国産車相場 |
車検費用 | 高額 | 比較的安価 |
特に注意したいのは、Vクラスは部品代・整備費が輸入車価格となる点です。アルファードは国内部品が多く流通しており、修理費や車検費用も抑えやすいのが特徴です。
まとめると、日常的な燃料代はVクラスが有利な場合もありますが、総合的な維持費はアルファードのほうが安くなる傾向があります。ブランドイメージや走行性能も含めて、どちらが自分に合っているかじっくり検討することが大切です。
ディーゼル車ならではの維持費事情
ベンツVクラスのようなディーゼル車は、ガソリン車と比べて燃料費を抑えやすい反面、独自の維持費がかかる特徴も持っています。特に近年のディーゼルエンジンは高い燃費性能とクリーン排ガス性能を両立していますが、長期的なメンテナンス費用には注意が必要です。
まず、燃料費の面では、軽油はガソリンよりもリッターあたり10〜20円安いことが多く、年間1万km走行した場合、燃料代は約11万円〜13万円に抑えられます。これは国産大型ミニバンと比較しても明確なメリットです。
一方、ディーゼル車特有のメンテナンス項目として、エンジンオイルやフィルターの交換頻度がガソリン車より高くなる傾向があります。また、排ガス浄化装置(DPF)の定期清掃や、尿素SCRシステム搭載車の場合は尿素水の補充も必要です。これらを怠るとエンジン不調や排ガストラブルが発生しやすく、修理費も高額になります。
さらに、ディーゼルエンジンは燃料噴射装置やターボチャージャーといった高価な部品を使っているため、これらの部品が故障した場合は修理費が10万円以上に上ることもあります。特にベンツのような輸入車は純正部品が高価で、工賃も高く設定される傾向です。
下の表にディーゼル車特有の維持費項目をまとめました。
項目 | 内容・目安費用 |
---|---|
燃料費 | 年間11万〜13万円 |
エンジンオイル交換 | 年1〜2回/1回1〜2万円 |
DPF清掃 | 数年ごと/3〜5万円 |
尿素水補充 | 年数回/数千円 |
ターボ修理 | 10万〜30万円 |
このように、日常の燃料代は安く抑えやすい一方、ディーゼル特有の整備・部品代には余裕をもって備えておくと安心です。メンテナンススケジュールを守り、早めの点検を心がけることが長く乗るためのコツといえるでしょう。
任意保険料と自賠責の違い
自動車を所有する上で必ず加入しなければならない保険が「自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)」です。一方、任意保険は文字通り任意で加入するものですが、多くの方が安全のために利用しています。この2つの違いを明確に理解しておくと、保険選びや家計管理に役立ちます。
まず、自賠責保険は法律で義務づけられている保険です。これは交通事故の被害者を救済する目的で、死亡や後遺障害、ケガをした相手に対して最低限の補償を行います。ただし、補償額には上限があり、例えば死亡の場合は3,000万円まで、ケガの治療費は最大120万円といった制限があります。また、物損や自分自身のケガ、車の修理には使えません。
任意保険は自賠責保険の補償範囲を補うものです。主な補償内容は対人・対物賠償、搭乗者傷害、車両保険などがあり、事故の際に自分や相手の車両修理費、自分自身や家族のケガなど幅広くカバーできます。補償内容はプランによって大きく異なり、無制限の対人・対物補償をつけることで、万が一の際も安心です。
両者の主な違いをまとめた表は次の通りです。
保険の種類 | 加入義務 | 補償範囲 | 補償上限例 | 保険料目安(年間) |
---|---|---|---|---|
自賠責保険 | 強制 | 対人事故のみ | 死亡3,000万円まで等 | 約20,010円(24か月) |
任意保険 | 任意 | 対人・対物・自損他 | プランによって無制限等 | 50,000〜100,000円 |
事故の被害者救済という最低限の役割が自賠責、より幅広い安心を得るための補償が任意保険、と整理できます。万が一のリスクに備えるなら、両方の加入を強くおすすめします。
駐車場代とガソリン代の平均目安
ベンツVクラスの維持費で意外と見落とされがちなのが、駐車場代とガソリン代です。特に都市部では駐車場のコストが家計に大きく響くこともあり、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
まず、駐車場代は立地によって大きく異なります。全国平均では月8,000円ほどですが、東京都心部や主要都市になると月2万円を超えるケースもあります。郊外であれば月5,000円以下ということもありますが、Vクラスはボディサイズが大きいため、全長や全幅制限のある駐車場には入れない場合も多く、広めのスペースを確保する必要があります。
ガソリン代については、Vクラスはディーゼル車が中心なので「軽油」を使います。全国平均の軽油単価は2024年時点でリッターあたり約154円です。Vクラスの実燃費は11〜13km/L前後で、年間1万km走行する場合、年間の燃料代はおおよそ11万円〜13万円程度です。
下表にまとめると、以下のようになります。
項目 | 全国平均 | 都市部 | 郊外 |
---|---|---|---|
駐車場代 | 月8,000円(年96,000円) | 月20,000円超 | 月5,000円以下 |
燃料代 | 年11万〜13万円程度 | 同左 | 同左 |
駐車場代とガソリン代は毎月・毎年の固定費となるため、維持費を抑えたい場合は駐車場の場所や契約内容を工夫したり、燃費の良い運転を心がけるとよいでしょう。特に都市部では維持費が高くなりやすいので、ライフスタイルに合わせた選択が重要です。
消耗品交換と故障修理の実例
ベンツVクラスを長く快適に乗り続けるためには、定期的な消耗品交換と故障修理が欠かせません。特に輸入車であるVクラスは、国産車より部品代・工賃が高くなる傾向があります。ここでは具体的な交換・修理の実例と目安費用を紹介します。
まず消耗品交換として頻繁に発生するのは、エンジンオイルやオイルフィルター、ブレーキパッド、ワイパーゴム、バッテリーなどです。エンジンオイルとフィルター交換は年1〜2回で1回あたり1万〜2万円程度、ブレーキパッド交換は前後セットで3万〜6万円程度が相場です。バッテリーは2〜4年に1度の交換が目安で、費用は5万円前後になります。
一方、故障修理については電子制御装置や電動部品が多いVクラスでは、電動スライドドアのモーター交換が10万〜15万円、ナビやインフォテインメントシステムの不具合修理が20万〜30万円程度、ラジエーター交換が25万〜35万円といった高額修理も発生しています。
下表に主な消耗品・修理費用の目安をまとめました。
項目 | 交換・修理目安費用 | 交換・修理頻度 |
---|---|---|
エンジンオイル/フィルター | 1万〜2万円 | 年1〜2回 |
ブレーキパッド | 3万〜6万円 | 2〜3年に1回 |
バッテリー | 約5万円 | 2〜4年に1回 |
電動スライドドアモーター | 10万〜15万円 | 故障時 |
ラジエーター | 25万〜35万円 | 故障時 |
このような消耗品・修理費は突発的に発生しやすいため、維持費の予算として年間3万〜10万円程度、さらに10万円単位の突発的な出費も想定しておくことが安心材料となります。車検や定期点検と合わせて日頃から早めのメンテナンスを意識しておくことで、余計なトラブルを防ぐことができます。
まとめ:ベンツVクラスの維持費の全体像を把握する
- 年間維持費はおおよそ40万〜60万円程度
- 自動車税はグレードにより約45,000円
- 自賠責保険は年あたり10,005円程度
- 任意保険は等級により5万〜10万円前後
- 車検費用は7万〜15万円程度を想定
- 駐車場代は地域差があり平均で年96,000円
- 燃料代は軽油使用で年11万〜13万円ほど
- 消耗品交換は年間3万〜10万円が目安
- 電動スライドドアなど修理は高額化しやすい
- 電子制御系のトラブルが発生しやすい傾向あり
- 安全装備の維持には高額な点検・修理が必要
- 年収800万〜1,200万円で無理なく維持可能
- 中古車は整備状態により維持費が大きく変動
- ディーゼル車特有のメンテ費が発生しやすい
- アルファードより維持費は全体的に高め
本記事を見ている人は次のページも読んでいます