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ベンツSクラス グレードの違いと性能比較でわかるおすすめモデル

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ベンツSクラス グレードの違いと性能比較でわかるおすすめモデル

ベンツがいい・オリジナルイメージ

ベンツSクラスはメルセデスベンツの最高級セダンとして世界中で高い評価を受けており、そのグレード構成や装備の違いは購入時の重要な検討ポイントです。

現行W223のグレード違い一覧やW222グレードの進化ポイント、SクラスとAMGラインの装備差、ロングサイズ仕様の特徴と選び方まで幅広く理解することで、自分に合ったモデルを選びやすくなります。

ディーゼルとガソリンの違いやグレード別の価格帯と性能比較、燃費性能の差も注目すべき点です。さらに内装装備や安全装備のグレード別差異、歴代モデルの変遷、中古車市場で人気のグレード、リセールバリュー重視の選び方まで把握することで、長期的に満足できるSクラス選びが可能になります。

記事のポイント

①:各グレードごとの装備や性能の違い

②:現行モデルと歴代モデルの進化ポイント

③:燃費や価格帯などの比較情報

④:中古車市場やリセールバリューの傾向 

目次

ベンツSクラス グレードの違いと特徴解説

  • 現行W223のグレード違い一覧
  • W222 グレードの違いと進化ポイント
  • SクラスとAMGラインの違いと装備内容
  • ロングサイズ仕様の特徴と選び方
  • ディーゼルとガソリンの違い
  • グレード別の価格帯と性能比較

現行W223のグレード違い一覧

現行モデルであるメルセデスベンツSクラスW223は、複数のグレードが用意されており、それぞれエンジンの種類やボディサイズ、装備内容、価格に明確な差があります。

選ぶ際には、性能だけでなく使い方や予算、さらにはリセールバリューまで考慮することが重要です。ここでは各グレードの特徴を整理し、比較しやすいようにまとめます。

グレード構成と基本的な違い

W223にはディーゼル、ガソリン、プラグインハイブリッド(PHEV)、そして高性能AMGモデルが存在します。全モデルに共通するのは9G-TRONICオートマチックトランスミッションと4MATIC(四輪駆動システム)を採用している点です。また、ロングホイールベース仕様もあり、後席空間の広さを求めるユーザー向けに設定されています。

代表的なグレードは以下の通りです。

グレード名 エンジン形式 排気量 最高出力 最大トルク 燃費(WLTC) 全長×全幅×全高 価格帯(税込)
S 450 d 4MATIC 直列6気筒ディーゼル 2988cc 約330ps 750Nm 約13.7km/L 5180×1930×1505mm 約1,560〜1,590万円
S 500 4MATIC 直列6気筒ガソリン 2996cc 約435ps 520Nm 約11km/L 5180×1930×1505mm 約1,646〜1,666万円
S 500 4MATIC ロング 同上 同上 同上 同上 約11km/L 5290×1930×1505mm 約2,035〜2,090万円
S 580 4MATIC V型8気筒ガソリン 3982cc 約503ps 700Nm 約9.1km/L 5180×1930×1505mm 約1,879〜1,898万円
S 580 4MATIC ロング 同上 同上 同上 同上 約9km/L 5290×1930×1505mm 約2,289〜2,312万円
S 580 e 4MATIC ロング PHEV 2996cc エンジン約367ps+モーター約150ps 750Nm 約10.7km/L+EV走行可能 5290×1930×1505mm 約2,279〜2,279万円
AMG S 63 E PERFORMANCE V型8気筒PHEV 3982cc+モーター 612ps+140kW 900Nm+320Nm 公表値なし 5335×1920×1515mm 約3,576万円

装備面での差異

安全装備は全グレードでほぼ共通ですが、快適装備や内装仕上げには違いがあります。例えば、リアクライメートコントロールやシートベンチレーションは上位グレードやAMGラインパッケージで標準装備される一方、エントリーグレードではオプション設定です。さらにロングボディでは後席の快適性を高めるための専用装備が追加されます。

ロングボディと標準ボディの選び方

ロング仕様は全長が約110mm長く、後席の足元スペースと乗り心地が大きく向上します。法人やVIP送迎、長距離移動が多い利用に向きますが、取り回しや駐車スペースには注意が必要です。標準ボディは都市部での運転や取り回しやすさを重視する方に向いています。

パワートレイン別の特性

ディーゼルのS 450 dは燃費性能と長距離移動時の静粛性が魅力で、経済性を求めるユーザーに適します。ガソリンのS 500やS 580は加速性能や高回転域での伸びやかさに優れ、走行フィーリングを重視する場合に選ばれます。PHEVのS 580 eは短距離をEV走行でこなしつつ長距離もこなせる柔軟性が特徴です。

リセールと市場動向

中古市場ではS 500 4MATIC ロング AMGラインパッケージの人気が高く、白や黒のボディカラー、AMGパッケージ装着車は特にリセールが有利とされています。販売台数も多く、選択肢が豊富です。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・Goo-netカタログ メルセデス・ベンツ Sクラス https://www.goo-net.com/catalog/MERCEDES_BENZ/SCLASS/
・トップランク公式サイト https://toprank.jp/magazine/mercedes-benz/s-classw223-grade-240312/

W222 グレードの違いと進化ポイント

先代モデルであるW222は2013年から2020年まで販売され、多くの派生グレードと特別仕様車が存在しました。現行W223との比較を通じて、その進化のポイントを理解することで、モデル選びや中古購入時の判断材料になります。

W222の主なグレード構成

W222もディーゼル、ガソリン、AMG、PHEVと幅広く展開されました。主力となったのは以下のモデルです。

グレード名 エンジン形式 排気量 最高出力 最大トルク 駆動方式 全長×全幅×全高
S 400 h V型6気筒+モーター 3498cc 306ps+20kW 370Nm+250Nm FR 5115×1899×1494mm
S 450 V型6気筒ガソリン 2996cc 367ps 500Nm FR/4MATIC 5115×1899×1494mm
S 560 V型8気筒ガソリン 3982cc 469ps 700Nm FR/4MATIC 5240×1899×1494mm
S 600 V型12気筒ガソリン 5980cc 530ps 830Nm FR 5240×1899×1494mm
AMG S 63 4MATIC+ V型8気筒ガソリン 3982cc 612ps 900Nm 4MATIC+ 5280×1915×1500mm
AMG S 65 V型12気筒ガソリン 5980cc 630ps 1000Nm FR 5280×1915×1500mm

W222からW223への主な進化

  1. デザイン思想の変化
    W222は高級感とクラシックな威厳を重視したデザインでしたが、W223ではSensual Purity(官能的純粋)を採用し、ラインやエッジを減らしてモダンな印象に進化しました。
  2. 安全装備の大幅アップデート
    W223では世界初のSRSリアエアバッグや後輪操舵システム(リア・アクスルステアリング)などが加わり、安全性と取り回し性能が飛躍的に向上しました。
  3. インフォテインメントの進化
    W222では横型ディスプレイが主流でしたが、W223では縦型有機ELディスプレイを採用し、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)の機能が強化されました。
  4. パワートレインの刷新
    W223ではISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたマイルドハイブリッド化が進み、燃費性能と加速レスポンスが向上しました。

中古車市場での評価

W222は現行よりも価格が抑えられており、特にS 560やS 450 4MATICは中古市場で人気があります。ただし、先進安全装備や最新インフォテインメント機能はW223に劣るため、購入時には用途と予算のバランスが重要です。

特別仕様車と希少グレード

W222時代にはS 65 AMGやマイバッハ仕様、特別限定モデルなども存在しました。これらは希少性が高く、中古市場でも高値で取引されています。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・Goo-netカタログ メルセデス・ベンツ Sクラス https://www.goo-net.com/catalog/MERCEDES_BENZ/SCLASS/
・ネクステージ公式サイト https://www.nextage.jp/gaisya_guide/mercedes_benz/299021/

SクラスとAMGラインの違いと装備内容

Sクラスはメルセデスベンツのフラッグシップモデルとして、標準仕様でも高い快適性と安全性能を備えています。一方、AMGラインは同じSクラスをベースに、メルセデスAMGが手掛けるスポーティなデザインや走行性能の要素を取り入れた仕様です。どちらを選ぶかは、外観や走行フィーリングの好み、利用シーンによって判断する必要があります。

外観デザインの相違

AMGラインでは、専用デザインのフロントバンパー、リアディフューザー、大型エアインテークなどが採用され、見た目の印象が大きく異なります。標準仕様の落ち着いたエレガンスに対し、AMGラインはスポーツカーのような迫力を持たせています。ホイールデザインも異なり、AMGラインでは大径ホイールや専用の多スポークデザインが装備されることが多く、足元の印象を引き締めます。

インテリアの違い

内装では、AMGライン専用のスポーツステアリングやアルミペダル、AMGロゴ入りのフロアマットなどが装備されます。シートもスポーツシート形状となり、ホールド性(身体を支える形状)が向上します。標準仕様はクラシックで柔らかな座り心地を重視した設計ですが、AMGラインはよりシャープで引き締まったデザインが特徴です。

装備と機能面の差

AMGラインではサスペンションセッティングにも変更が加えられ、よりスポーティなハンドリングを実現しています。具体的には、車高をわずかに下げる設定や、足回りの剛性を高めるチューニングが施されています。これにより、高速域での安定性が向上し、コーナリング時のロール(車体の傾き)が抑えられます。

標準仕様との比較表

項目 標準仕様 AMGライン
フロントバンパー エレガントデザイン 大型エアインテーク付スポーティデザイン
ホイール 標準デザイン AMG専用デザイン・大径ホイール
ステアリング 標準形状 AMGスポーツステアリング
ペダル 標準 AMG専用アルミペダル
シート コンフォート重視 スポーツ形状
サスペンション 標準セッティング 車高ローダウン+剛性強化

選び方のポイント

落ち着いた高級感や快適性を最優先する場合は標準仕様がおすすめです。一方で、外観に迫力を求めたり、スポーティな走行感を好む場合はAMGラインが向いています。ただし、AMGラインは車高が低くなるため、段差の多い場所や悪路走行が多い場合は注意が必要です。また、大径ホイールはデザイン性が高い一方で、タイヤ交換費用が高めになる傾向があります。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・Goo-netカタログ メルセデス・ベンツ Sクラス https://www.goo-net.com/catalog/MERCEDES_BENZ/SCLASS/
・メルセデスAMG公式サイト https://www.mercedes-amg.com/

ロングサイズ仕様の特徴と選び方

Sクラスのロングサイズ仕様は、標準モデルより全長が長く、特に後席空間の広さや快適性が強化されたモデルです。ビジネス用途や送迎、長距離移動が多いユーザーに向けて設計されており、専用装備や特別なオプションが設定されています。

ボディサイズと室内空間の違い

ロングサイズ仕様は、全長が標準仕様より約110mm長く、そのほとんどが後席スペースに割り当てられています。これにより、足元空間が大幅に広がり、リクライニング機能を使用しても余裕を持って座ることができます。特にVIP送迎では、後席での居住性が大きな価値を持ちます。

専用装備と快適性

ロング仕様には、後席専用のエアコン操作パネルやシートベンチレーション(送風機能)、電動リクライニングシートが標準またはオプションで装備されます。さらに、ショーファーパッケージ(助手席を前方にスライドさせ、後席スペースを最大化する機能)や後席マッサージ機能も選択可能です。防音性能も高められており、高速道路や都市部での移動中も会話がしやすい環境が整えられています。

走行性能と取り回し

ロングボディはホイールベース(前後車軸間の距離)が長くなるため、直進安定性が向上します。ただし、最小回転半径は大きくなるため、都市部や狭い駐車場では取り回しに注意が必要です。最近のモデルでは後輪操舵(リアアクスルステアリング)を搭載することで、回転半径を縮小し、取り回しやすさを改善しています。

標準仕様との比較表

項目 標準仕様 ロング仕様
全長 約5180mm 約5290mm
後席足元空間 十分 さらに広い
後席装備 標準 専用装備多数
直進安定性 高い より高い
最小回転半径 小さい やや大きい(後輪操舵で改善可)

選び方のポイント

ロング仕様は、後席を重視するビジネスオーナーや送迎サービス、運転手付きの利用に向いています。自ら運転する場合でも、長距離移動が多く後席に同乗者がいるケースでは大きなメリットがあります。一方、駐車スペースが限られている環境や、狭い道路を頻繁に走行する場合は標準仕様の方が扱いやすいといえます。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・Goo-netカタログ メルセデス・ベンツ Sクラス https://www.goo-net.com/catalog/MERCEDES_BENZ/SCLASS/
・トップランク公式サイト https://toprank.jp/magazine/mercedes-benz/s-classw223-grade-240312/

ディーゼルとガソリンの違い

Sクラスにはディーゼルエンジン搭載モデルとガソリンエンジン搭載モデルが設定されており、それぞれに明確な特徴とメリット、デメリットがあります。選び方を誤ると、燃費や維持費、走行感に大きな差が出るため、購入前に両者の違いを理解しておくことが重要です。

燃費性能と燃料代

ディーゼルエンジンは低回転から高トルクを発生するため、特に高速道路や長距離移動時の燃費性能に優れています。国内で販売されているSクラスのディーゼル仕様では、実走行でリッターあたり約15km前後の燃費が得られるケースもあります。ガソリン仕様は、モデルや排気量によって差はありますが、おおよそリッターあたり8〜12km程度とされ、燃費の面ではディーゼルに軍配が上がります。また、軽油はガソリンよりも単価が安く、年間走行距離が長いユーザーほど経済的なメリットを享受できます。

走行性能とフィーリング

ガソリンエンジンは回転数の上昇とともにスムーズかつ静かな加速を実現します。一方でディーゼルエンジンは低回転域から力強い加速が可能で、特に街中や坂道、高速での追い越し時に有利です。Sクラスのディーゼル仕様は高い静粛性が確保されており、最新モデルではエンジン音や振動も大幅に低減されていますが、それでも高回転域ではガソリン仕様の方が静かで滑らかな印象を持つユーザーが多い傾向にあります。

メンテナンスと耐久性

ディーゼルエンジンは構造上、燃焼圧力が高く部品の強度が必要なため、エンジン自体の耐久性が高いとされています。しかし、排ガス規制対応のために搭載されているDPF(ディーゼル微粒子フィルター)の定期的な清掃や交換が必要になる場合があります。ガソリン仕様はこうした部品のメンテナンスは不要ですが、ハイオク仕様が多く燃料コストは高めです。

環境性能と規制

ディーゼルは燃費効率が良く二酸化炭素排出量が少ない一方、窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)の排出が課題でした。しかし最新のクリーンディーゼル技術により、これらは大幅に低減されています。ガソリン仕様は排出ガスがクリーンですが、燃費効率の面ではディーゼルに劣る傾向があります。

選び方の目安表

項目 ディーゼル ガソリン
燃費 優秀(15km/L前後) やや劣る(8〜12km/L)
燃料代 安い(軽油) 高め(ハイオク)
走行フィーリング 力強い低速トルク 静かで滑らか
メンテナンス DPF管理必要 燃料コスト高め
長距離走行 有利 不利
静粛性 高いが高回転で音増加 非常に高い

日常の走行距離が長く、経済性や力強さを求めるならディーゼル、静粛性や高回転の滑らかさを重視するならガソリン仕様が適しています。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・国土交通省 自動車燃費一覧 https://www.mlit.go.jp/
・Goo-netカタログ メルセデス・ベンツ Sクラス https://www.goo-net.com/catalog/MERCEDES_BENZ/SCLASS/

グレード別の価格帯と性能比較

Sクラスには複数のグレードが用意され、それぞれ価格や搭載される装備、走行性能が異なります。グレードによっては同じエンジンでも足回りや内外装の仕様が異なるため、価格だけで判断せず、用途に合ったモデルを選ぶことが重要です。

代表的なグレード構成

現行モデル(W223型)では、主に以下のような構成があります。

グレード名 価格帯(税込) エンジン 主な特徴
S 350 d 約1,350万円〜 2.9L 直6ディーゼル 高燃費・低燃料費
S 500 4MATIC 約1,700万円〜 3.0L 直6ガソリン+ISG 高出力・48Vマイルドハイブリッド
S 580 4MATIC 約2,000万円〜 4.0L V8ガソリン ハイパワー・高級装備
AMG S 63 E PERFORMANCE 約3,000万円〜 4.0L V8+PHEV 圧倒的加速・AMG専用装備

※価格は新車時参考値

性能と装備の違い

S 350 dは経済性と長距離移動の快適さを重視したモデルで、法人利用や送迎用に適しています。S 500 4MATICはガソリンエンジンのスムーズさと48Vマイルドハイブリッドの組み合わせで、高速走行や日常使いにバランスが取れています。S 580はV8エンジンによる圧倒的なパワーと静粛性、豪華な内装が魅力です。そしてAMG S 63 E PERFORMANCEは、PHEV(プラグインハイブリッド)技術によりシステム出力800馬力超を誇り、スポーツカー並の加速性能と高級感を兼ね備えます。

装備差のポイント

上位グレードほど内装素材の質感が高まり、後席の快適装備や最新の運転支援システムが充実します。AMGモデルはエクステリアやサスペンションも専用設計で、走行フィールが大きく異なります。また、4MATIC(フルタイム四輪駆動)が標準となるグレードでは、悪天候時や雪道での安定性が向上します。

選び方の指針

予算と使用目的を明確にすることが最優先です。日常的に後席利用が多く、燃費を重視する場合はS 350 d、バランス型を求めるならS 500、高級感と走行性能を両立したいならS 580、圧倒的な性能を体感したい場合はAMG S 63がおすすめです。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・Goo-netカタログ メルセデス・ベンツ Sクラス https://www.goo-net.com/catalog/MERCEDES_BENZ/SCLASS/
・メルセデスAMG公式サイト https://www.mercedes-amg.com/

ベンツSクラス グレードの違いと選び方ガイド

  • グレード別の燃費性能比較
  • 内装装備のグレード違い
  • 安全装備のグレード別差異
  • 歴代モデルのグレード違い
  • 中古車市場で人気のグレード
  • リセールバリュー重視の選び方

グレード別の燃費性能比較

Sクラスの燃費性能は、搭載されるエンジンの種類や駆動方式、車両重量によって大きく異なります。最新モデルではガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド(PHEV)の選択肢があり、それぞれの特徴を理解することで、用途に合わせた効率的な選び方が可能になります。燃費は単なる経済性だけでなく、環境性能や長距離移動の快適性にも直結する要素です。

代表的なグレード別燃費一覧(参考値)

以下は現行W223型Sクラスにおける主要グレードの燃費性能(WLTCモード)をまとめたものです。

グレード エンジン 駆動方式 燃費(km/L)
S 350 d 2.9L直6ディーゼルターボ FR 約15.0
S 500 4MATIC 3.0L直6ガソリン+ISG(48V) 4WD 約11.0
S 580 4MATIC 4.0L V8ガソリンツインターボ 4WD 約8.0
S 580 e L 3.0L直6ガソリンPHEV 4WD 約12.5(EV走行時は約100km)

ディーゼル仕様のS 350 dは特に高速道路走行での燃費効率に優れ、法人利用や長距離運転の多いユーザーに適しています。S 500はガソリンエンジンながら48Vマイルドハイブリッド(ISG:インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を搭載し、加速時のアシストやアイドリングストップのスムーズさにより、同クラスのガソリン車としては良好な燃費を確保しています。S 580は圧倒的なパワーを誇るV8搭載車で、燃費面ではやや不利ですが、走行性能と高級感を求めるユーザーには魅力的な選択肢です。PHEV仕様のS 580 e Lは短距離なら電力のみで走行でき、日常使いではガソリンをほぼ消費しない使い方も可能です。

燃費に影響する要素

同じモデルでも燃費は運転環境や走行習慣で変化します。市街地走行が多い場合はガソリン車やPHEVの恩恵が大きく、高速中心の利用ではディーゼル車が有利です。また、車両重量や積載量、タイヤサイズも燃費に影響します。AMGラインや大径ホイール装着車は見た目や走行性能が向上する反面、転がり抵抗増加により燃費が低下する傾向があります。

選び方のポイント

燃費だけで選ぶならS 350 dやPHEVが有力ですが、走行性能や静粛性、充電インフラの有無なども考慮すべきです。年間走行距離が短く、都市部利用が中心ならPHEVが最も経済的で、充電設備がない場合や長距離走行が多い場合はディーゼルが向いています。高性能と高級感を優先するなら、燃費面での妥協は必要ですがガソリンV8モデルも選択肢になります。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・国土交通省 自動車燃費一覧 https://www.mlit.go.jp/
・Goo-netカタログ メルセデス・ベンツ Sクラス https://www.goo-net.com/catalog/MERCEDES_BENZ/SCLASS/

内装装備のグレード違い

Sクラスは全グレードにおいて高い内装品質を誇りますが、グレードが上がるほど使用素材や快適装備が充実し、よりラグジュアリーな空間が演出されます。特に後席の装備差は顕著で、ビジネス利用や長時間移動の快適性に直結します。

標準装備と上位グレードの差

S 350 dやS 500では、ナッパレザーシートやアンビエントライト(室内間接照明)、大型ディスプレイ一体型のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)が標準搭載されます。これにより操作性と先進感が向上し、運転中も快適な操作が可能です。S 580以上になると、シート素材がさらに高級なエクスクルーシブナッパレザーに変更され、パネル部分に本木目や高品質メタル加飾が施されます。

後席快適装備の違い

上位グレードやロング仕様では、後席に独立調整可能な電動リクライニングシートやシートヒーター、ベンチレーション(送風機能)、マッサージ機能が標準化されます。さらにS 580 e LやAMG S 63などでは、後席専用のエンターテインメントシステムやタブレットコントローラー、冷蔵庫付きセンターコンソールなどが搭載される場合もあります。

快適性向上のためのオプション

全グレード共通で選択できるオプションとして、バーメスター社製3Dサラウンドサウンドシステム(高音質オーディオ)、エアバランスパッケージ(空気清浄機能付き芳香装置)、パノラミックスライディングルーフなどがあります。特にバーメスターオーディオは音楽鑑賞の質を劇的に高めると評判で、快適性を重視するユーザーに人気です。

グレード別内装差まとめ

グレード シート素材 後席装備 インテリア加飾
S 350 d / S 500 ナッパレザー ヒーター、電動調整 ウッド or メタル
S 580 エクスクルーシブナッパ ヒーター、ベンチレーション、マッサージ 高級木目、本革巻き
S 580 e L エクスクルーシブナッパ 後席エンタメ、冷蔵庫 専用木目、金属加飾
AMG S 63 AMG専用レザー スポーツシート調整、後席快適装備 カーボン or 専用メタル

Sクラスはどのグレードを選んでも高い質感を得られますが、後席重視なら上位グレード、運転主体なら中間グレードでも十分な満足感が得られる構成です。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・メルセデスAMG公式サイト https://www.mercedes-amg.com/
・Goo-netカタログ メルセデス・ベンツ Sクラス https://www.goo-net.com/catalog/MERCEDES_BENZ/SCLASS/

安全装備のグレード別差異

Sクラスはメルセデス・ベンツのフラッグシップモデルとして、最新の安全技術がいち早く導入される特徴があります。現行モデルW223では、全グレード共通で高い安全性能を持ちながらも、上位グレードになるほど装備が拡張され、より高度な支援機能や快適性を備えています。

基本的な安全装備

全グレードに共通して搭載されるのが、レーダーセーフティパッケージです。これは前方衝突警告と自動ブレーキ機能(アクティブブレーキアシスト)、車線逸脱防止機能(アクティブレーンキーピングアシスト)、ブラインドスポットアシスト(死角検知)などを含みます。また、ドライバーの疲労を検知するアテンションアシストや、衝突時の被害軽減を目的としたプリセーフ(衝突前予防安全システム)も全車標準です。

グレードによる高度安全機能の違い

S 500以上のグレードでは、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動追従機能)が標準化され、渋滞時の停止・再発進も自動で行えます。さらに、アクティブステアリングアシストが加わり、高速道路でのレーンチェンジ支援やカーブ進入時の速度調整が可能になります。

S 580やAMG S 63では、赤外線カメラを利用したナイトビューアシストプラスが装備されるケースが多く、暗所での歩行者や動物検知能力が向上しています。また、360度カメラや自動駐車支援のパークトロニックも、上位モデルではより精度の高いバージョンが搭載されます。

新技術の導入例

近年では、アクティブアンビエントライトと連動した安全警告機能も導入され、ブラインドスポット検知時に該当方向の室内照明が赤く点灯するなど、視覚的なサポートも強化されています。さらに、エアバッグは前席だけでなく後席にも側面衝撃対応タイプが採用され、乗員全員の保護性能が高められています。

グレード別安全装備の比較表

グレード 標準安全装備 上位専用装備
S 350 d レーダーセーフティパッケージ、プリセーフ、アテンションアシスト なし(オプション対応)
S 500 上記+アクティブディスタンスアシスト、アクティブステアリングアシスト 高精度パークトロニック
S 580 上記+ナイトビューアシストプラス、後席側面エアバッグ 高度360度カメラ
AMG S 63 上記+スポーツ走行対応の安定制御システム 専用チューニングの安全制御

このように、Sクラスはベースグレードでも非常に高い安全性能を有しつつ、上位になるほど長距離や高負荷条件での安心感が強化されています。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・国土交通省 自動車安全性能試験結果 https://www.mlit.go.jp/
・Euro NCAP公式サイト https://www.euroncap.com/

歴代モデルのグレード違い

Sクラスは長い歴史を持ち、各世代で異なるグレード構成や装備内容が採用されてきました。時代背景や技術進化に合わせて、グレード名称や仕様が変わる点も特徴です。

初代から現行までの流れ

初代(W116、1972年〜1980年)は、主にS280、S350、S450など排気量別のシンプルな構成でした。安全装備としてはABS(アンチロックブレーキシステム)が後期に初採用され、これは当時の高級車市場で画期的なものでした。

2代目(W126、1979年〜1991年)では、ロングホイールベース仕様(SEL)が登場し、グレード間で内装の豪華さや後席快適性に差が出始めました。また、エアバッグが導入され、安全面で大きな進化を遂げました。

3代目(W140、1991年〜1998年)は、S320、S500、S600などが設定され、V12エンジン搭載モデルが加わり、走行性能の幅が広がりました。防音性や装備の充実度が格段に上がり、重量級のボディが特徴でした。

4代目(W220、1998年〜2005年)以降は、軽量化と電子制御技術の進化が進み、AIRMATIC(電子制御エアサスペンション)やCOMANDシステム(統合操作システム)が標準化されるなど、快適性と先進性が両立しました。

5代目(W221、2005年〜2013年)では、AMGモデルが明確にラインナップ化され、S63 AMGやS65 AMGが登場。グレードごとのデザイン差や専用装備が一層明確になりました。

6代目(W222、2013年〜2020年)では、マイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドが投入され、燃費性能と環境性能が向上。グレードごとの差別化も内外装デザインや素材選択の幅で広がりました。

現行(W223、2020年〜)では、S 350 d、S 500、S 580、S 580 e L、AMG S 63などが展開され、燃費性能、走行性能、内装の豪華さ、安全装備の全てが過去最高水準に到達しています。

歴代Sクラス主要グレード変遷表

世代 年式 主なグレード
W116 1972-1980 S280、S350、S450
W126 1979-1991 280S、380SEL、500SEL
W140 1991-1998 S320、S500、S600
W220 1998-2005 S320、S500、S600、S55 AMG
W221 2005-2013 S350、S500、S63 AMG、S65 AMG
W222 2013-2020 S400h、S560、S600、S63 AMG
W223 2020- S350 d、S500、S580、S580 e L、AMG S63

このように、Sクラスは時代ごとにグレード構成を変えつつも、常にその時代の最新技術と最高級装備を搭載してきました。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・Goo-netカタログ メルセデス・ベンツ Sクラス https://www.goo-net.com/catalog/MERCEDES_BENZ/SCLASS/
・ドイツ本国メルセデス・ベンツ公式サイト https://www.mercedes-benz.de/

中古車市場で人気のグレード

Sクラスの中古車市場では、人気のグレードが時期や市場の需給によって変動しますが、安定して評価が高いのは上位モデルとディーゼルモデルです。高級車としてのブランド力と装備の充実度、そして維持費や燃費性能のバランスが購買層に大きく影響しています。

人気上位に入る傾向のあるモデル

中古市場で目立つのはS 500やS 560といったV8エンジン搭載モデルです。これらは新車時の価格が高く、装備面でも充実しているため、年数が経過しても高級感や走行性能を求める層から支持されます。加えて、AMGライン仕様は外観や内装にスポーティさが加わり、中古でも需要が高く、入荷後すぐに売れるケースが多く見られます。

一方、S 350 dなどのディーゼルモデルは燃費性能や長距離移動での安定感が評価され、法人利用や長距離ドライバーからのニーズが安定しています。欧州では特にディーゼル需要が根強く、中古車としての価値も比較的維持されやすい傾向にあります。

年式や仕様の違いによる人気の差

中古市場では、新しい世代のモデルほど人気が高いのは当然ですが、必ずしも最新であることが唯一の条件ではありません。特にW222後期型(2017年〜2020年)は、安全装備や内装デザインが現行モデルに近く、価格と内容のバランスが良いとして注目されます。先進運転支援システムやデジタルメーター、最新のインフォテインメントシステムが搭載されているため、中古でも価値が高く評価されています。

人気の高い中古Sクラスの特徴

  • 上位グレード(S 500以上、特にAMGライン仕様)
  • 後期型やモデルチェンジ直前の仕様
  • 法人ワンオーナー車や低走行距離車
  • ディーゼルモデル(長距離移動利用者向け)
  • 内外装やメンテナンス履歴が良好な個体

これらの条件を満たす車両は市場に出ても短期間で売れる傾向があり、価格も相場より高めに維持されます。

中古Sクラス人気グレード比較表

モデル名 人気理由 想定される購入層
S 500 AMGライン 高級感とスポーティな外観、V8エンジンの力強さ 高性能志向の個人ユーザー
S 560 豪華装備と静粛性、走行性能のバランス ハイエンド志向の富裕層
S 350 d 燃費性能、耐久性、法人利用での実用性 法人・長距離運転者
AMG S 63 圧倒的パワーと限定的流通量 コレクター、スポーツ志向

中古車市場では、新車時の販売数や人気度だけでなく、その後の維持費や故障リスク、装備更新状況なども人気に影響します。そのため、同じ年式でも仕様や状態によって評価が大きく変わることを理解しておく必要があります。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・カーセンサー Sクラス中古車情報 https://www.carsensor.net/
・Goo-net中古車情報 Sクラス https://www.goo-net.com/

リセールバリュー重視の選び方

Sクラスを購入する際、将来的な売却を見据えてリセールバリュー(再販価値)を意識することは非常に重要です。高級車は新車価格が高いため、売却時の価値が大きく下がると経済的負担も大きくなります。そのため、購入時点でどのグレードや仕様が価値を維持しやすいかを理解することが、長期的に見て大きな差を生みます。

リセールを高める要素

  • 上位グレードや特別仕様車は価値が落ちにくい
  • 希少色や人気色(オブシディアンブラック、ダイヤモンドホワイトなど)
  • AMGラインやAMGモデルなどデザインや性能面で特徴のある仕様
  • 低走行距離と定期的な正規ディーラー整備履歴
  • 後期型やモデルチェンジ直前の仕様変更モデル

特に、AMGモデルや限定仕様車は流通量が少なく、愛好家やコレクター層の需要が安定しているため、年式が経っても比較的高値で取引される傾向があります。

購入後の価値を下げないためのポイント

リセールを意識する場合、購入後の管理も重要です。外装や内装の傷を最小限に抑え、定期点検や消耗品交換を怠らないことが基本となります。また、改造は純正パーツから大きく外れない範囲に留めることが望ましいです。カスタム性が高すぎると買い手層が限定され、相場より低くなる場合があります。

リセールバリューを意識したグレード比較表

グレード リセール評価 備考
AMG S 63 非常に高い 限定的流通、希少性あり
S 500 AMGライン 高い 人気装備・色でさらに価値維持
S 580 高い 最新装備搭載、上位志向層に人気
S 350 d 中〜高 法人・実用志向層に安定需要

タイミングも重要

モデルチェンジ直前は新型発表により旧型の価値が下がる傾向があるため、売却を考える場合は発表前のタイミングが理想です。逆に、限定仕様や特別仕様車が発表された直後は需要が一時的に高まる場合があり、その時期に合わせた売却戦略も有効です。

このように、Sクラスのリセールバリューを高めるには、購入時のグレード選択だけでなく、売却時期や維持管理の方法まで計画的に考える必要があります。

【参照】
・メルセデス・ベンツ日本公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/
・カーセンサー 買取相場情報 https://www.carsensor.net/

ベンツSクラス グレードの違いの総括ポイント

  • 現行W223型ではS500とS580など複数のパワートレインが存在する
  • AMGラインは外装と内装にスポーティなデザイン要素を持つ
  • ロングボディ仕様は後席空間の快適性が大幅に向上する
  • ディーゼル仕様は長距離燃費性能に優れる
  • ガソリン仕様は加速性能と静粛性に強みがある
  • エントリーグレードでも安全支援システムは充実している
  • 上位グレードではアクティブサスペンション制御が搭載される
  • 内装素材や仕上げの質感はグレード間で大きく異なる
  • オーディオシステムは上位グレードでハイエンド仕様になる
  • 燃費はディーゼルが最も高く、ハイパワー仕様ほど低下する傾向がある
  • 最新世代ではMBUX(音声操作対応インフォテインメント)が全車標準搭載
  • 一部グレードで後輪操舵システムが選択可能
  • 高性能モデルではブレーキやホイールサイズも専用設計になる
  • ロングホイールベース車は法人需要やショーファードリブン用途で人気が高い
  • 中古市場では高年式かつ装備充実モデルのリセールが良好

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