ベンツのリコール返金の対象車種と条件|損しないための確認ポイント

ベンツのリコール返金の対象車種と条件|損しないための確認ポイント

ベンツがいい・オリジナルイメージ

ベンツのリコール返金について調べている方は、自分の車が対象なのか、過去の修理費用が返金されるのかを気にされているかと思います。

今回のリコールは主にエアサスコンプレッサーの不具合に関するもので、対象はCクラスやEクラス、Aクラスなどを含む約80万台に及びます。

この記事ではリコール返金の対象と条件、ディーラーと民間工場での修理による違い、返金申請に必要な書類や手続きの流れを詳しく解説しています。

リコール予約の方法や連絡が来ないときの対処法も紹介していますので、対象車かどうかを確認したい方はぜひ参考にしてください。

記事のポイント

①:リコール返金の対象と条件がわかる

②:ディーラーと民間工場修理の違いが理解できる

③:返金申請に必要な書類と手続きの流れがわかる

④:対象車種やリコールの規模を把握できる 

ベンツのリコール返金の対象と条件

  • 過去修理のリコール返金対象とは
  • ディーラー修理と返金可否の関係
  • 民間工場の修理でも返金される?
  • 返金申請に必要な書類とは
  • エアサス不具合のリコール内容

過去修理のリコール返金対象とは

過去に対象部品を修理・交換していた場合、その費用が返金される可能性があります。これはリコールが発表される前に、対象となる部品を自費で修理していたケースが該当します。たとえば、ベンツのエアサスコンプレッサーが故障し、リコール対象部品と一致している場合は返金対象となり得ます。

ただし、どんな修理でも返金されるわけではありません。修理の内容や時期がリコールの不具合と直接関係している必要があります。例えば、同じエアサス関連でもバルブブロックなどは対象外になることがあります。したがって、返金の可否は部品の種類や修理時の明細に大きく依存します。

こうした対象条件を満たすかどうかは、ディーラーやメーカーが判断するため、まずは修理内容を正確に記録した明細を確認することが大切です。自分の車がリコールの対象か調べた上で、過去修理との関連性をチェックしておくとスムーズに対応できます。

リコール情報を見て「もしかして」と思ったら、できるだけ早く確認・相談を行うことをおすすめします。

ディーラー修理と返金可否の関係

ディーラーでの修理は、返金される可能性が高いといえます。その理由は、正規ディーラーでの修理記録がメーカーに保存されており、部品の種類や作業内容が明確に確認できるからです。メーカーとしても確実に対象修理かどうかを判断しやすく、審査もスムーズに進みます。

一方で、ディーラー以外で修理を行った場合は、部品の真贋や交換の有無が不明確になるケースがあります。そのため、返金対応に慎重になる傾向があるのです。特に領収書や明細書の内容が不十分な場合は、返金を断られることも少なくありません。

このような背景から、ディーラーでの修理であれば「ほぼ確実に返金される」と考えてよいでしょう。返金を希望するなら、過去の修理がディーラーで行われたものであるか確認してみてください。

ただし、すべてのケースで保証されるわけではないため、最終的にはディーラーやメーカーに相談するのが確実です。

民間工場の修理でも返金される?

民間工場での修理であっても、返金された実例はあります。つまり、ディーラー以外で修理していても、一定の条件を満たしていれば返金が認められることがあるということです。重要なのは、修理が確かに行われており、リコール対象の部品と一致していることを証明できるかどうかです。

このため、修理の際には作業内容が詳しく記載された明細書や、交換した部品の品番などが記載された書類を保管しておくことが大切です。これらがあれば、ディーラーを通じてメーカーに確認を依頼することができます。

ただし、すべての修理が返金対象となるわけではありません。例えば、エアラインやバルブブロックといった部品は返金対象外となるケースがあります。また、書類不備などが原因で返金が認められないこともあるため、注意が必要です。

民間修理でも返金の可能性はゼロではないので、諦めずに手続きを進めてみる価値はあります。

返金申請に必要な書類とは

リコールによる返金を申請する際には、いくつかの書類が必要となります。中でも最も重要なのが「作業明細書」です。ここには、どの部品を交換したか、またその部品の品番が明記されている必要があります。この2点が確認できないと、メーカー側でリコールとの関連性を判断できません。

加えて、領収書や修理費用の内訳など、金額を証明できる書類も用意しておきましょう。これがないと、仮に部品が一致していても返金額が不明確になり、手続きが滞る原因になります。

なお、申請はディーラーを通じて行うのが基本です。書類を持ち込んだうえで、ディーラーがメーカーへ確認を取る流れになります。つまり、申請者が直接メーカーとやり取りすることは原則としてありません。

このように、返金申請の可否は書類の正確さにかかっています。修理を行った際は、必ず明細と領収書を保管する習慣をつけておくと安心です。

エアサス不具合のリコール内容

今回リコールの対象となったのは、エアサスコンプレッサーの不具合です。具体的には、減圧バルブの材質に問題があり、錆が発生しやすくなっていました。この錆が原因でバルブが正常に作動せず、車高調整ができなくなるおそれがあります。

最悪の場合、走行中に車高が急に下がってしまうリスクがあり、安全性にも影響を及ぼすことが懸念されました。リコール対象の車両は、CクラスのW205前期モデルを中心に、EクラスやGLCの一部モデルにも及んでいます。

対策としては、問題のあるエアコンプレッサーを新しい対策品に無償で交換するという内容です。作業自体は2時間以内で終わることが多く、事前に予約をしておけば代車も手配してもらえる場合があります。

なお、このリコールは新車だけでなく中古車も対象となります。自分の車が該当するかどうかは、車台番号をもとにディーラーや公式サイトで確認可能です。リスクを未然に防ぐためにも、早めにチェックしておくことをおすすめします。

ベンツのリコール返金の手続き方法

  • リコール予約の流れと注意点
  • リコール一覧表で対象車を確認
  • リコール連絡来ない場合の対処法
  • Aクラス・Cクラス・Eクラスの対象状況
  • 80万台のリコール規模とは
  • リコール作業時間と代車対応

リコール予約の流れと注意点

リコールの対象になっていると分かったら、まずは正規ディーラーへ連絡し、リコール作業の予約を取りましょう。一般的には電話または公式ウェブサイトからの予約が可能です。日程によっては混雑していることもあるため、できるだけ早めに申し込むのが安心です。

予約の際には、車検証を手元に用意しておくとスムーズです。車台番号などの情報を求められることがあります。また、エアサスのような安全に関わる部品については、できるだけ早く対応してもらうことをおすすめします。

注意点としては、リコール作業当日に代車を希望する場合は、事前にその旨を伝えておくことが必要です。ディーラーによっては台数が限られているため、希望しても準備できないケースがあります。

加えて、リコール作業の所要時間は部品によって異なりますが、事前説明でおおよその目安を聞いておくと予定が立てやすくなります。急な予定変更に備えて、余裕のあるスケジュールでの予約が理想的です。

リコール一覧表で対象車を確認

自分の車がリコールの対象かどうかは、メーカーが公開している「リコール一覧表」を確認することで把握できます。この一覧表には、対象となる車種・型式・製造期間などが明記されており、車台番号と照合することで対象車かどうか判断できます。

まずは、車検証に記載されている車台番号を確認してください。次に、一覧表の中に該当の番号が含まれているかどうかを見ていきます。番号が一致すれば対象となり、無料でリコール対応を受けることが可能です。

ただし、一覧表に該当していてもすべての車が対象というわけではありません。同じ型式の中でも製造ロットによって対象外となる車も含まれているため、確実な情報を得たい場合は、ディーラーに直接問い合わせるのが安心です。

この一覧表は年式の古いモデルも含まれていることがあるため、中古車オーナーであっても必ず確認しておくことをおすすめします。

リコール連絡来ない場合の対処法

リコールが発表されたにもかかわらず、自分のもとに案内の連絡が届かないことがあります。これは主に登録情報が古いままになっているか、車両の所有者変更が正しく反映されていない場合に起こります。

このようなときは、まず車台番号をもとに公式のリコール検索サービスで調べてみましょう。対象車であれば、直接ディーラーに連絡を取ることでリコール対応を受けることができます。通知が来ていなくても、対象であれば無償修理は可能です。

また、中古車として購入した車両であれば、前オーナーの情報が登録されていることもあります。その場合は、名義変更を行った整備工場や販売店に確認し、必要であればディーラーに連絡先の更新を依頼しておきましょう。

通知が来ないからといって放置すると、安全上のリスクが高まる可能性もあります。違和感を感じた時点で確認しておくことが重要です。

Aクラス・Cクラス・Eクラスの対象状況

今回のリコールでは、主にベンツのAクラス、Cクラス、Eクラスといった人気モデルが対象となっています。中でも、CクラスのW205前期型はエアサスの故障事例が多く、対策部品への交換が進められています。

EクラスやAクラスも一部の製造期間に該当する車両があり、車台番号をもとに確認することで対象かどうかを特定できます。公式サイトやディーラーでのチェックが可能なので、まずは一度確認してみましょう。

このようなリコール対象には中古車も含まれているため、新車購入者だけでなく中古車オーナーにも無関係ではありません。特に販売から年数が経過している車両でも対象になる場合があるため、油断は禁物です。

自分の車が対象かどうか判断が難しい場合は、ディーラーに車検証を持ち込んで直接確認するのが最も確実な方法です。

80万台のリコール規模とは

今回のリコールは非常に大規模なもので、対象車両は国内外合わせておよそ80万台にのぼるとされています。この数は通常のリコールと比べても多く、エアサスの不具合が広範囲にわたっていたことを示しています。

対象となっているのは主にCクラス、Eクラス、GLCなどのモデルで、特定の製造年に集中しています。そのため、同じ型式であっても対象外となる車両がある一方、大量の車が一括で点検・部品交換を受ける必要が生じています。

この規模のリコールでは、ディーラー側の対応も分散されがちで、予約が取りにくくなることもあります。早めに確認と予約を済ませることが、スムーズな対応を受けるためのポイントです。

こうした大規模リコールが実施される背景には、安全性の確保とブランドイメージの維持が関係しています。ユーザー側としても、該当する可能性がある場合は迅速に動くことが求められます。

リコール作業時間と代車対応

リコール作業にかかる時間は内容によって異なりますが、多くのケースでは1〜2時間程度で完了します。たとえば、エアサスコンプレッサーの交換であれば、予約をしていれば半日以内で終わることが一般的です。

ただし、混雑状況や部品の在庫によっては作業が遅れることもあるため、余裕をもったスケジュールを立てておくと安心です。事前に作業時間の目安をディーラーに確認しておくと、当日の対応もスムーズになります。

代車については、希望すれば用意してもらえることもありますが、すべてのディーラーが対応しているわけではありません。特に予約が集中するタイミングでは代車の数が足りなくなるため、必要であれば早めにリクエストしておきましょう。

リコール作業自体は無償ですが、快適に対応を受けるためには事前準備が重要です。車両の受け渡しや代車の希望など、細かい点も含めて計画しておくと安心です。

ベンツのリコール返金のポイントを総括

  • 過去に対象部品を自費修理していた場合は返金対象になり得る
  • 修理内容がリコールの不具合と一致していることが前提
  • バルブブロックなど一部部品は返金対象外
  • ディーラー修理は記録が残るため返金されやすい
  • 民間修理でも条件を満たせば返金された実例がある
  • 作業明細書には部品名と品番の記載が必要
  • 領収書や費用内訳の書類も返金には重要
  • 返金申請はディーラーを通じて行う
  • エアサスコンプレッサーの減圧バルブに錆が発生する不具合が原因
  • 不具合により走行中に車高が下がるリスクがある
  • CクラスW205前期型などが主なリコール対象車種
  • 対象車かどうかは車台番号で確認可能
  • リコール予約は早めの連絡がスムーズな対応につながる
  • 作業には1~2時間程度かかり代車が必要な場合は要事前連絡
  • リコール規模は国内外で約80万台にのぼる大規模対応

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