ベンツのガソリンとディーゼルではどっちが得か比較！維持費や燃費の違い

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ベンツがいい・オリジナルイメージ

ベンツを購入しようと検討する中で、ガソリンとディーゼルではどっちが自分に合っているのか悩む方は多いです。燃料費や維持費、故障リスクや静粛性、さらには走行性能まで、それぞれにメリットと注意点があります。

本記事では、ベンツのガソリンとディーゼルではどっちが維持費安いかや、ガソリンとディーゼルではどっちが燃料費でお得かをはじめ、ディーゼルは故障しやすいのかや壊れるって本当かといった疑問にも答えていきます。

さらに法定費用の差や維持費で注意すべき点、ディーゼルがうるさいのは本当かなどのポイントも解説します。

GlbやCクラスの比較や、長距離運転に向いているのはどっちかまで詳しくまとめていますので、購入前の判断材料として参考にしてください。

記事のポイント

①：燃料費や維持費の違いが具体的にわかる

②：ガソリンとディーゼルそれぞれのメリットと注意点が理解できる

③：使用目的に合ったエンジンタイプの選び方が見えてくる

④：CクラスやGLBなど実車比較からの判断材料が得られる

ベンツのガソリンとディーゼルではどっちが維持費安い？

ガソリンとディーゼルではどっちが燃料費でお得？
ディーゼルは故障しやすいのか
ディーゼルは壊れるって本当？
法定費用の差はどれくらいか
ディーゼル車の維持費で注意すべき点

ガソリンとディーゼルではどっちが燃料費でお得？

燃料費だけで見ると、基本的にはディーゼル車のほうがガソリン車よりもお得になるケースが多いです。その理由の一つは、使用する燃料である「軽油」の価格が「ハイオクガソリン」よりも安いためです。日本国内では軽油の方が1リットルあたり約30円ほど安く設定されていることが一般的です。

また、燃費性能にも違いがあります。ディーゼルエンジンは燃焼効率が高く、長距離走行や一定速度での巡航時に強みを発揮します。つまり、同じ距離を走った場合に必要な燃料量が少なく済む傾向にあるため、トータルの燃料費も抑えやすいのです。

例えば年間走行距離が1万kmを超えるようなユーザーであれば、ディーゼル車のほうがガソリン車に比べて数万円単位で燃料費が節約できる可能性があります。さらに保有期間が長ければ長いほど、その差は広がっていきます。

一方で、初期費用や車両価格の差も無視できません。ディーゼルモデルはガソリン車よりも本体価格が高い場合が多く、車種によっては20万円～30万円程度の差があることもあります。この価格差を燃料費で取り返すには、ある程度の走行距離が必要になります。

また、ディーゼル車にはアドブルーと呼ばれる尿素水の補充が必要な車種もあり、これもわずかではありますがランニングコストに加わります。市街地の短距離走行が多い場合は、燃費の差も出にくく、結果的にガソリン車の方が割安になるケースもあるでしょう。

まとめると、走行距離が長く、主に高速道路や郊外の走行が多い方にはディーゼル車が燃料費の面で有利です。しかし、走行距離が短い方や市街地中心での利用であれば、ガソリン車の方がトータルコストで有利になることもあります。購入前には自身の使い方と想定走行距離をしっかり見極めることが重要です。

ディーゼルは故障しやすいのか

ディーゼル車がガソリン車に比べて「壊れやすい」というイメージを持っている方もいますが、実際には一概にそうとは言えません。構造や使い方によって異なる点はありますが、適切に運転し、定期的に整備を行っていれば、極端に故障が多いということはありません。

ただし、ディーゼルエンジンは排気ガスの処理構造が複雑であるため、部品点数が多くなる傾向があります。特にクリーンディーゼル車には、DPF（ディーゼル微粒子フィルター）やEGR（排気再循環装置）などの部品が搭載されており、これらの装置に煤が溜まると、センサーの誤作動や排気トラブルにつながる可能性があります。

このようなトラブルは、短距離や低速中心の運転が続いた場合に発生しやすく、長距離を定期的に走る運転スタイルの方がディーゼルには向いています。エンジンを十分に温められないままエンジンを止めてしまう走行が続くと、内部に煤が溜まりやすくなるからです。

また、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも圧縮比が高いため、部品の耐久性も重要になります。近年のメルセデス・ベンツを含む輸入車はディーゼル技術が成熟しており、一般的な使い方であれば、著しく故障率が高いとは言えません。

一方で、ディーゼル車特有のオイル漏れのリスクもあります。新車から10年程度経過すると、パッキンやガスケットが劣化し、オイルが滲んでくる事例がガソリン車よりもやや多く見られます。これを放置すると、他の部品への悪影響を及ぼし、修理費用がかさむ場合もあるため注意が必要です。

このように、ディーゼル車はメンテナンスの観点で注意すべきポイントがいくつかありますが、故障しやすいかどうかは乗り方やメンテナンス次第です。適切に乗りこなすことで、十分に長く安心して使用することができます。

ディーゼルは壊れるって本当？

ディーゼル車が「壊れやすい」という印象を持たれるのは、いくつかの特有のトラブルが目立つためです。ただし、それが即「ディーゼルは故障しやすい」と言い切れるわけではありません。実際のところ、使用状況や整備の有無によって大きく左右されます。

まずディーゼルエンジンは、高い圧縮比で燃焼する構造から、ガソリンエンジンに比べて耐久性に優れるとされています。過酷な環境下でも粘り強く動作することが多く、トラックなどの商用車で広く使われている理由の一つです。そのため、構造的に壊れやすいとは言えません。

一方で、故障のリスクが高まる要素もあります。たとえば、DPF（ディーゼル微粒子フィルター）は短距離運転ばかりを繰り返すと再生処理がうまく働かず、詰まりの原因になります。この状態を放置すると警告灯が点灯し、最悪の場合は部品交換が必要になります。

さらに、EGR（排気ガス再循環）やターボチャージャーといった排気系の部品も、煤が溜まりやすくなります。これらの部品は高額修理につながりやすいため、注意が必要です。

また、10年を超えるような年式のディーゼル車では、オイル漏れの報告もあります。ガスケット類の劣化によりエンジンから滲み出すことがあり、ガソリン車よりも修理費が高額になるケースもあります。

このようなトラブルを防ぐためには、定期的なメンテナンスと適切な乗り方が重要です。特にエンジンをしっかり暖めるために、週に一度は長距離を走行させるのが望ましいと言われています。日常的に短距離しか走らない方には、ガソリン車のほうが合っているかもしれません。

ディーゼル車は決して壊れやすいものではなく、条件さえ整えば長く安心して乗ることができます。ただし、使用環境によっては特有の故障リスクがあるため、選ぶ前にライフスタイルを見直すことが大切です。

法定費用の差はどれくらいか

ディーゼル車とガソリン車の法定費用には、一部に違いがありますが、大きな金額差が出るわけではありません。多くの場合、購入時や所有中の費用差は数千円〜1万円程度にとどまります。

まず毎年かかる自動車税について触れておきます。ベンツのCクラスで例を挙げると、排気量に応じて税額が決まるため、ガソリンモデルのC200（約2.0L）では39,500円、ディーゼルモデルのC220d（約2.1L）では45,000円が一般的です。この差は年額で5,500円ほどになります。

次に、車検時にかかる重量税や自賠責保険の金額は、ガソリンとディーゼルで差がないのが一般的です。つまり、車両重量がほぼ同じであれば、車種にかかわらず同額が課税されます。

購入時にかかる環境性能割（旧：自動車取得税）には若干の違いが出ることもありますが、それも数百円から数千円程度の違いにすぎません。ディーゼルの方が若干高くなる傾向にありますが、気にするほどの差ではありません。

なお、これらの費用は地域やモデルごとに若干異なる場合がありますが、一般的な傾向としては共通しています。ディーゼル車だからといって、極端に高額な法定費用がかかるわけではありません。

結局のところ、法定費用の差は非常に小さいため、車の選び方に直接影響するような要素とは言えません。それよりも、燃料費や整備費、リセールバリューなどの長期的なコストを比較するほうが、判断材料としては適しているでしょう。

費用面での違いを把握しておくことは大切ですが、車選びの決め手になるほどのインパクトはないというのが実情です。無理にコスト重視で選ぶのではなく、用途や走行スタイルを踏まえて適切な選択を心がけましょう。

ディーゼル車の維持費で注意すべき点

ディーゼル車は燃料費が安く、燃費効率も良いといったメリットがある一方で、維持費においてはいくつかの注意点があります。燃料代だけで判断して購入してしまうと、後々のランニングコストで想定外の出費が発生することもあるため、事前に知っておくことが大切です。

まず気をつけたいのが、オイルやエレメントなどの消耗部品の交換サイクルです。ディーゼルエンジンは高圧で燃焼するため、エンジンオイルが汚れやすい傾向があります。そのため、オイル交換の頻度を上げる必要があり、ガソリン車よりも若干コストがかかるケースがあります。

さらに、前述のDPF（ディーゼル微粒子フィルター）の存在も無視できません。このフィルターは、排気ガス中のススを除去する役割を果たしますが、短距離走行ばかりだと再生処理がうまく働かず詰まる可能性が出てきます。結果として清掃や交換が必要になれば、数万円から十万円単位の出費になることもあります。

加えて、アドブルー（尿素水）の補充が必要なモデルも存在します。これは排出ガスを浄化する装置に必要な液体で、定期的に補充しなければなりません。1回の費用は高くありませんが、長期的に見ればランニングコストの一部になります。

また、10年を超えるような年式になると、ガスケットの劣化によるオイル漏れが発生しやすくなるとも言われています。ディーゼル車はエンジン構造が複雑なため、修理の際に工賃が高くなる傾向があります。これがガソリン車との維持費差を広げる一因になる場合もあります。

このように、ディーゼル車は燃料費で優位性がある反面、メンテナンスや消耗品にかかる費用が高くなる場合があります。購入前には、自分の走行スタイルや保有期間、メンテナンスに対する理解度も踏まえたうえで検討するのが現実的です。特に都市部の短距離移動が中心の方には、必ずしもディーゼルが最適とは限りません。

ベンツのガソリンとディーゼルではどっちが走行性能高い？

ディーゼルがうるさいのは本当か
ガソリンとディーゼルの加速の違い
Glb ガソリンとディーゼルではどっちが快適か
ディーゼルの注意したい走り方とは
Cクラスでの比較まとめ
長距離運転に向いているのはどっちか

ディーゼルがうるさいのは本当か

ディーゼル車は「音がうるさい」という印象を持つ方が少なくありませんが、現在のディーゼルエンジンは以前と比べて格段に静かになっています。とはいえ、ガソリン車と比較した場合、アイドリング時や加速時のエンジン音はまだ明確な差があるのも事実です。

そもそもディーゼルエンジンは、高圧縮で燃焼させる構造上、燃焼時の衝撃が大きく、その振動や騒音が出やすい特徴を持っています。特にエンジン始動時や低回転域では、「カラカラ」とした独特の音が聞こえることが多く、これが“うるさい”と感じる原因となっています。

一方で、最近のベンツをはじめとした輸入車では防音技術が進化しており、エンジンルームや室内への遮音対策が非常に優れています。実際、車内にいると音や振動をほとんど気にせずに運転できるモデルも多く、外から聞こえるエンジン音と車内で感じる静粛性には大きな違いがあります。

また、ディーゼルエンジンの進化により、従来のような騒がしさは大きく抑えられるようになりました。具体的には、燃焼の制御技術やマイルドハイブリッドシステム（ISG）によって、振動を減らしながらスムーズな加速が可能となっています。この結果、アイドリングストップからの再始動も静かで、違和感が少なくなってきました。

とはいえ、車外でエンジン音を聞くと、やはりガソリン車よりは「重くて響く」音質に感じる人が多いです。高級感や静粛性を重視する方にとっては、この点が気になるポイントとなる可能性があります。

つまり、「ディーゼルはうるさい」という認識は完全に過去の話ではないものの、近年のモデルにおいては実用上ほとんど気にならないレベルにまで改善されています。とくに走行中の静かさや乗り心地では、十分に満足できる性能を持っていると言えるでしょう。

ガソリンとディーゼルの加速の違い

ガソリン車とディーゼル車では加速性能において明確な特性の違いがあります。それぞれのエンジンが持つ出力の出し方に違いがあるため、運転してみるとその感覚はかなり異なります。

まず、ガソリンエンジンは高回転までスムーズに回るのが特徴です。アクセルを踏み込むと、エンジンの回転数が上がりながら軽やかにスピードが伸びていくため、加速感にリニアさと爽快感があります。特に高速道路での合流や山道の登り坂などでは、踏んだ分だけ加速するダイレクトな反応が楽しめます。

一方のディーゼルエンジンは、低回転域から強いトルクを発生させることが得意です。これにより、発進時や信号待ちからの再スタートなどで「グッ」と前に押し出されるような加速感が味わえます。加速に時間がかかるというわけではなく、トルクの強さにより低速域での立ち上がりがとてもスムーズなのです。

ただし、エンジンの吹け上がりが早いガソリン車に比べると、ディーゼルは高回転域での伸びには限界があります。そのため、スポーツ走行や高回転での加速性能を重視する方にはガソリン車の方が合っています。逆に街乗りやストップ＆ゴーが多い環境では、ディーゼルのトルク性能が大きなメリットとなります。

さらに、最新のベンツではどちらのエンジンにもマイルドハイブリッド（ISG）が搭載されており、電動モーターによる補助で加速時のギクシャク感が大幅に軽減されています。この技術によって、従来のディーゼル特有の「一瞬もたつく感覚」もかなり解消されています。

つまり、加速性能をどう評価するかは、どのようなシチュエーションで車を使うかによって変わります。街乗りでの扱いやすさを求めるならディーゼル、高速道路での伸びやドライビングの楽しさを優先するならガソリン車が適しています。

Glb ガソリンとディーゼルではどっちが快適か

メルセデス・ベンツGLBにおいて、「快適さ」を求めるなら、ガソリン車とディーゼル車のどちらが良いのかは、使用目的や重視するポイントによって変わってきます。GLBは7人乗り設定もあるSUVで、ファミリーカーとしての利用を考えている方も多いため、快適性の評価は重要です。

まずガソリンモデルについて見てみると、エンジン音が静かで、滑らかな加速が魅力です。市街地走行や短距離での移動が中心の方にとっては、このスムーズさが快適性を高める要素となります。加速時の音も穏やかで、アイドリング中もほとんど振動を感じないため、車内での会話や音楽もストレスなく楽しめます。

一方でディーゼルモデルは、出だしの力強さが印象的です。特に重い荷物を積んでいたり、定員に近い人数で乗車している場合でも、エンジンがしっかりと応えてくれる安心感があります。また、燃費性能もガソリン車より優れており、ロングドライブでは経済的にも快適です。

ただし、静粛性という面では、ディーゼルはエンジン音がやや大きめです。車内に響くことは少ないとはいえ、エンジン始動時や加速時に「音が気になる」と感じる人もいるかもしれません。また、エンジンの重量があるため、フロント部分がやや重く感じることがあり、軽快な操作感を求める方にはガソリン車の方が合うケースもあります。

さらに、街乗り中心の生活では、アイドリングや頻繁な再発進が多くなるため、静かなガソリンモデルのほうが精神的にも快適に感じられることがあります。逆に、高速道路や郊外での長距離走行が多い方には、燃費が良く力強いディーゼルのほうが向いているでしょう。

総じて、静かで滑らかな乗り心地を重視するならガソリン車、トルク重視で長距離走行が多い方はディーゼル車がおすすめです。GLBはどちらのモデルもバランスの取れた設計となっているため、自分の使い方に合ったモデルを選ぶことで、より快適なカーライフを実現できます。

ディーゼルの注意したい走り方とは

ディーゼル車を長く快適に乗り続けるためには、いくつか注意すべき走り方があります。特にガソリン車とはエンジン構造や排気処理の仕組みが異なるため、運転スタイルが車両の状態に大きく影響します。

まず最も気をつけたいのが、短距離の低速走行を繰り返す使い方です。ディーゼル車にはDPF（ディーゼル微粒子フィルター）という装置が搭載されており、排気ガス中のススを除去する役割を果たしています。走行中に高温になった排気ガスでこのススを焼き切る「再生処理」が必要なのですが、短距離の繰り返しでは十分な温度にならず、再生が不完全なまま終わってしまいます。これを続けるとフィルターが詰まり、エンジン警告灯が点灯したり、修理が必要になることもあります。

また、ディーゼルエンジンは低回転でも強いトルクを発生するため、エンジン回転をあまり上げずに運転できてしまいます。しかし、これが習慣になると、エンジン内部の温度が上がらず、煤が蓄積しやすくなる可能性もあります。定期的に高速道路やバイパスなどを利用し、ある程度エンジンを回して走行することが推奨されます。

さらに、エンジンをかけてすぐに発進する、走行直後にすぐエンジンを切るといった行動も避けたいところです。ディーゼルエンジンはガソリン車よりも温まるまでに時間がかかるため、暖機運転を意識したり、走行後は数十秒アイドリングしてからエンジンを切ることで、ターボや内部部品への負担を軽減できます。

このように、ディーゼル車は使い方によって性能を大きく引き出せる一方で、間違った運転スタイルを続けると故障の原因になることもあります。特に普段の走行距離が短い方は、定期的に長距離を走るなどの工夫が必要です。走り方ひとつで車の寿命や修理費用に大きく差が出ることを意識しておくと良いでしょう。

Cクラスでの比較まとめ

メルセデス・ベンツCクラスにおいて、ガソリンモデル（C200）とディーゼルモデル（C220d）のどちらを選ぶかは、多くの要素を総合的に比較する必要があります。価格、燃費、維持費、走行性能、静粛性など、それぞれに特徴があるため、自身の利用スタイルに合った選択が求められます。

価格面から見てみると、ディーゼルモデルの方が新車時の車両価格がやや高めに設定されています。中古市場でも同様に、ディーゼルのほうが数十万円高いことが多いです。ただし、ディーゼルは燃料費が安く、長距離走行ではガソリン車よりも総合コストが抑えられるケースが目立ちます。燃料単価の違いに加え、ディーゼル車の燃費性能が高いことがそれを支えています。

走行性能については、C200はスムーズな加速と静粛性が魅力です。エンジンが高回転まで気持ちよく回るため、スポーティな走りを楽しみたい方に向いています。これに対してC220dは、低回転から強いトルクを発揮し、街中のストップ＆ゴーや坂道での力強さが際立ちます。静粛性ではガソリン車が優れるものの、最新のディーゼル車では音や振動もかなり抑えられてきています。

維持費の面では、オイル交換や整備の内容に違いがある点が注目されます。ディーゼル車は部品の劣化や煤の蓄積といった特有の整備が必要な場面があり、長期間の保有ではトラブル防止のための点検が欠かせません。一方で、ガソリン車は構造が比較的シンプルで、予期せぬトラブルが起きにくい傾向にあります。

リセールバリューを考慮すると、C220dの方が高値で売れるケースが多く、将来的な売却を視野に入れている方にはメリットになります。ただし、市場に出回っている台数が少ないため、選択肢が限られる点には注意が必要です。

このように、Cクラスのガソリンとディーゼルは、それぞれに明確なメリットとデメリットがあります。通勤や街乗りが中心ならC200、長距離移動や燃費重視ならC220dが有利と言えるでしょう。購入前に自身のライフスタイルと照らし合わせて検討することが、後悔のない選び方につながります。

長距離運転に向いているのはどっちか

長距離の運転を重視するなら、一般的にはディーゼル車の方が適しているとされています。その主な要因は、燃費の良さと、低回転から発揮される力強いトルク性能です。長距離を走る場合、これらの性能が快適さと経済性の両面で大きな恩恵をもたらします。

まず燃費についてですが、ディーゼル車は同じ車種でもガソリン車より高い燃費性能を示すことが多く、長距離を走れば走るほど給油回数が減り、燃料代も安く済みます。特にベンツのC220dなどは、高速道路での巡航時に非常に優れた燃費を記録することができ、1回の給油で1000km以上走れるケースもあります。

また、長距離では一定速度での走行が中心になるため、ディーゼルエンジンの効率の良さがより発揮されます。低回転でも高トルクを維持できるので、無理にアクセルを踏み込む必要がなく、ドライバーの疲労も軽減されやすくなります。高速道路の合流や追い越しでも、力強くスムーズな加速が得られるため、ストレスを感じにくいのもポイントです。

一方、ガソリン車にも長距離向けの魅力があります。たとえばエンジン音の静かさや、滑らかなエンジンフィールは長時間のドライブでの快適性を高めます。車内で会話を楽しんだり、音楽を聴くといった時間が多い方には、この静粛性は大きなメリットになります。また、最新のガソリンモデルでは燃費性能も向上しており、ある程度の距離であればディーゼルと大差が出ない場合もあります。

ただし、高速道路をメインに年間1万キロ以上走行する方にとっては、燃料代の差が大きく蓄積されるため、ディーゼルの優位性が際立ってきます。長期的に見ても、トータルコストの差が出やすいのはディーゼル車です。

このように考えると、年間の走行距離が長く、走行シーンの多くが郊外や高速であればディーゼル車が適しています。逆に、静けさや軽快な加速フィールを重視したい方にはガソリン車も選択肢となるでしょう。どちらを選ぶにしても、快適なロングドライブを支えるには、自分の使い方に合ったパワートレインを見極めることが重要です。