ベンツのディーゼルのデメリットと対策｜壊れる理由や中古車選びの注意点

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ベンツがいい・オリジナルイメージ

ベンツのディーゼルモデルの購入を検討している方や既に所有している方にとって、ディーゼル特有のデメリットや維持費は気になるポイントではないでしょうか。

街乗り中心だと壊れる可能性やDPF詰まりなどの注意点、ディーゼル特有の音がうるさい理由、さらにメンテナンス費用が高くなりがちな点など、知っておきたい情報が多く存在します。短距離走行が多い人への注意点やアドブルー管理の注意点とは何か、高額修理リスクに備える方法も押さえておきたい内容です。

また、ベンツのディーゼルはダサい？という誤解や寿命・何年乗れるかの目安、ディーゼルとガソリンの維持費比較、中古で買うときの注意点、故障を避けるための走り方とコツもわかりやすく解説します。

記事のポイント①：ベンツのディーゼルのデメリットの全体像が理解できる

②：街乗りや短距離走行が故障リスクになる理由が分かる

③：メンテナンス費用や高額修理の注意点を把握できる

④：購入時や維持管理時に気を付けるべき点が分かる

ベンツのディーゼルのデメリットを徹底解説

街乗り中心だと壊れる可能性
ディーゼル特有の音がうるさい理由
メンテナンス費用が高くなりがち
DPF詰まりなどの注意点
短距離走行が多い人は注意

街乗り中心だと壊れる可能性

ベンツのディーゼル車は、走行スタイルによっては故障リスクが高まる場合があります。特に街乗り中心で短距離・低速走行が多い使い方を続けると、ディーゼル特有の部品やシステムに負担がかかりやすくなります。

ディーゼル車には「DPF（ディーゼル微粒子捕集フィルター）」という排ガス処理装置が搭載されています。DPFは排気ガス中の煤（すす）を集めて焼き切る仕組みですが、この再生作業には一定以上の排気温度が必要です。高速道路や長距離走行ではエンジン温度がしっかり上がるため問題ありませんが、信号待ちや渋滞が多い街乗りや短距離移動ばかりだと、DPF内部の煤がうまく燃焼されず、次第に詰まってしまいます。DPFが詰まると警告灯が点灯したり、最悪の場合エンジン不調や高額な修理が必要になることもあります。

また、街乗りが多いとエンジンオイルやインジェクターなどにも負担がかかり、燃料の燃焼が不完全になりやすいという特徴もあります。こうした状態が続くと、インジェクターの故障や吸気・排気系への煤の蓄積、アドブルー（尿素水）の適切な噴射が行われないなど、さまざまなトラブルにつながることがあります。

表：街乗り中心で起きやすい主なトラブル例

部位・システム	街乗り中心で起きやすいトラブル
DPF	煤詰まり・警告灯点灯・再生不良
インジェクター	故障・噴射不良
吸気/排気系	煤の蓄積・センサー異常
アドブルー関連	尿素水不足によるエンジン出力制限

このため、ベンツのディーゼル車を選ぶ場合、通勤や買い物など短距離運転がほとんどという人にはあまり向いていない面があります。ディーゼル本来の長距離・高速道路走行を定期的に取り入れることで、故障リスクを抑えることができるでしょう。日常使いが街乗り中心になる方は、ガソリン車も比較検討するのがおすすめです。

ディーゼル特有の音がうるさい理由

ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べて「うるさい」と感じる方が多いですが、その理由はエンジンの仕組みや燃焼方式の違いにあります。ディーゼルエンジンは空気を高圧縮して高温にし、そこへ燃料を直接噴射して自己着火させる仕組みです。この高い圧縮比や自己着火の際に発生する急激な燃焼は、エンジン内部で爆発的なエネルギーを生み出します。そのため、ピストンやシリンダーに強い衝撃が伝わり、ガソリンエンジンに比べて大きめの音や振動が出やすいのです。

また、燃料の性質も関係しています。軽油はガソリンよりも粘度が高く、燃焼時に特有の「カラカラ音」や「ノック音」が発生しやすいという特徴があります。このため、特にエンジンが冷えている時やアイドリング時にはディーゼル車特有の機械的な音が目立つことがあります。

ただし、近年のベンツなどの高級車では、エンジン内部の構造や制振材、遮音材の工夫、電子制御技術の進化によって、こうしたディーゼル特有の騒音はかなり抑えられています。車内に乗るとロードノイズや外の音に紛れて、それほど気にならないという意見も増えています。それでも、ガソリン車と比較した場合、ディーゼル車のほうがエンジン始動時や低速走行時に音が大きめだと感じる方がいるのは事実です。

ディーゼルエンジンの音は機械好きな人には「力強さ」として捉えられる一方で、静かな走りを求める人にはデメリットと感じることがあります。ベンツの場合はこの問題にもしっかり配慮しており、最新モデルではさらに静粛性が高められています。もし静かさを最優先するならガソリン車やハイブリッド車を選ぶのも一つの手ですが、ディーゼル特有の音は進化とともに減少してきています。購入前に試乗し、自分の感覚で確かめることが大切です。

メンテナンス費用が高くなりがち

ベンツのディーゼル車を所有する際には、メンテナンス費用が高くなりやすい点に注意が必要です。まず、ディーゼルエンジンは高い燃焼圧力に耐えるために、エンジン部品や排気システムの設計が複雑になっています。その分、消耗部品も多く、修理や交換が必要になるとガソリン車よりもコストがかさむことがあります。

具体的には、DPF（ディーゼル微粒子捕集フィルター）やアドブルー（尿素水）関連の部品、インジェクターなど、ディーゼル車特有の装置のメンテナンスが必要です。DPFのクリーニングや交換、アドブルーの補充やセンサーの修理は、いずれも高額になりやすく、さらに長距離を走って部品が摩耗した場合には、タイミングチェーンやインジェクターの全交換が必要になることもあります。

また、ディーゼル専用の高性能オイルや高品質な燃料を使う必要があり、定期的なオイル交換のコストも高めです。例えばオイル交換だけでもガソリン車の1.5倍ほどかかるケースが少なくありません。部品の価格や工賃もベンツなど高級車ブランドは割高に設定されているため、予算に余裕を持った維持計画が必要です。

点検を怠るとエンジンや排気系に大きなトラブルが起きやすくなり、結果的に出費が膨らむこともあります。費用を抑えるためにも、正規ディーラーや専門工場で定期的に点検し、消耗部品を早めに交換することが重要です。ディーゼル車ならではの性能や燃費メリットを生かすには、メンテナンス費用も想定しておくことが大切です。

DPF詰まりなどの注意点

ベンツのディーゼル車を運転する上で気を付けたいポイントの一つが「DPF（ディーゼル微粒子捕集フィルター）」の詰まりです。DPFは排気ガス中の粒子状物質（煤など）を捕集・浄化するための重要な装置で、環境性能を維持するうえで欠かせないパーツです。しかし、このDPFは使い方によって詰まりやすくなり、警告灯が点灯したり、最悪の場合エンジン出力が制限されてしまうことがあります。

DPFが詰まる主な原因は、エンジンや排気温度が十分に上がらないまま運転が終わることです。特に短距離・低速の街乗りが多い場合やアイドリングが多い場合には、DPF内にたまった煤が燃焼・再生されずに蓄積してしまいます。その結果、DPFが詰まってしまい、本来の性能が発揮できなくなります。

DPF詰まりを防ぐには、時々30分以上の中長距離ドライブや高速道路の利用を心がけることが有効です。エンジン温度や排気温度がしっかり上がることで、DPF内の煤が焼却される「再生」が自動で行われ、トラブルの発生を防ぐことができます。また、異常に気付いたらすぐにディーラーで診断してもらうことも大切です。

さらに、DPF関連の修理や交換は高額になることが多いため、点検時に定期的なチェックを受けることをおすすめします。普段の走行スタイルによっては、DPFの寿命が短くなるケースもありますので、車検や点検時に状態を確認し、必要に応じて清掃や部品交換を検討するとよいでしょう。

短距離走行が多い人は注意

ディーゼル車、とくにベンツのような高性能モデルは、もともと長距離・高速巡航を得意とするように設計されています。そのため、日常的に短距離移動がメインとなる人の場合、想定されている使い方とは異なるため、故障やトラブルが発生しやすくなる点に注意が必要です。

短距離走行中心の使い方では、エンジンや排気系の温度が十分に上がらず、燃焼が不完全になりがちです。その結果、DPFの再生がうまく行われずに煤が溜まりやすくなります。さらに、インジェクターやEGR（排気再循環装置）などにも汚れが蓄積しやすく、エンジン本来の性能や燃費も悪化しがちです。

このような使い方を続けると、DPF詰まりやインジェクター故障、さらには吸気・排気系統のセンサー異常といったトラブルが起きやすくなり、結果的に修理費用がかさむことになります。特に都心部で渋滞が多い、1回の走行距離が10km未満がほとんどという人は、ディーゼル車の性能を十分に発揮できません。

短距離が多い場合には、時々エンジンをしっかり回す長めのドライブや高速道路走行を意識して取り入れるのがトラブル予防に役立ちます。それでも街乗り中心のライフスタイルであれば、ガソリン車やハイブリッド車を選ぶ方が維持費や故障リスクの面で安心できるでしょう。ディーゼル車の特性を理解し、自分の使い方と合っているかを慎重に見極めて選ぶことが失敗しないポイントです。

ベンツのディーゼルのデメリットと向き合う方法

ベンツのディーゼルはダサい？という誤解
寿命・何年乗れるかの目安とは
アドブルー管理の注意点とは
高額修理リスクに備える方法
ディーゼルとガソリンの維持費比較
中古で買うときの注意点
故障を避けるための走り方とコツ

ベンツのディーゼルはダサい？という誤解

ベンツのディーゼル車に対して、「ダサい」というイメージを持つ方も一定数います。しかし、実際にはこのイメージは時代遅れであり、現在のディーゼルモデルはデザイン性や性能面で非常に高い評価を得ています。

まず、日本国内では「ディーゼル＝商用車」「音が大きい・古臭い」というイメージが根強く残っています。そのため、ベンツのような高級車であってもディーゼルエンジン搭載車は“ガソリン車の下位グレード”と思われがちです。しかし、欧州ではむしろ高級車ブランドほどディーゼルの選択肢が豊富で、特に長距離移動や高速走行が多いユーザーに支持されています。ドイツやフランスなどでは、高級セダンやSUVの半分以上がディーゼル車ということも珍しくありません。

最近のベンツのディーゼル車は、外観デザインもガソリン車とほぼ同じ仕様です。むしろ同じグレードで比較した場合、ディーゼル車の方が装備が充実していることも多いです。さらに、エンジンの静粛性や振動抑制の技術も格段に進化しており、「カラカラ音がする」「乗り心地が悪い」といった欠点も大きく改善されています。

また、ディーゼル車は力強いトルクが特徴で、街中や高速道路での加速性能も十分。ベンツの場合は静粛性や乗り心地、インテリアの質感にもこだわりがあるため、運転席・後部座席ともに高級感を損なうことはありません。

見た目の違いに関しても、エンブレムやリアのバッジに「d」と付く程度です。むしろ「環境意識が高い」「経済性を重視している」など、車に詳しい人ほど現代的で合理的な選択と見る傾向があります。

表：ベンツディーゼル車のイメージ比較

ポイント	一般的な誤解	実際の特徴
デザイン	商用車っぽい	ガソリン車と同等の高級感
エンジン音	うるさい・カラカラする	静粛性が高いモデルも多い
性能・装備	下位グレードと思われがち	高性能・充実装備
社会的イメージ	ダサい	環境意識・経済性重視の選択

このように、現代のベンツ・ディーゼル車はデザイン性や性能、ブランドイメージも含めて決してダサい存在ではありません。むしろ欧州流の合理的な車選びとして高く評価されています。

寿命・何年乗れるかの目安とは

ベンツのディーゼル車は、一般的に耐久性が高いことで知られています。寿命の目安としては、適切なメンテナンスを行えば30万kmから50万km、年数に換算すると10年から15年以上乗ることが可能とされています。ディーゼルエンジンは、商用車やトラックでも採用されるほど丈夫に作られており、高い耐摩耗性を持つパーツが使われていることが特徴です。

ベンツのディーゼル車も例外ではなく、エンジン自体は非常に長寿命です。ただし、寿命に大きく影響するのは使用環境とメンテナンス状況です。特に長距離運転が多い場合、エンジン内部が高温でしっかり作動するため、煤の蓄積やオイルの劣化が抑えられます。一方、短距離や低速走行が中心の使い方だと、DPF（ディーゼル微粒子捕集フィルター）やインジェクターのトラブルが増える可能性が高くなり、寿命を縮める要因となります。

また、寿命を伸ばすには定期的なオイル交換や消耗品の交換、アドブルー補充などのメンテナンスを怠らないことが大切です。メンテナンスをしっかり行っていれば、ベンツのディーゼル車は20万km以上でも快適に乗れるケースが多くあります。中古車で購入する場合は、過去の整備記録や走行距離を確認し、適切な管理がされてきた個体を選ぶことが重要です。日常的に高速道路や長距離移動を使うユーザーには、長持ちしやすい傾向があります。維持管理に手を抜かず、トラブルの兆候があれば早めに点検・修理を行うことで、より長く安心して乗ることができるでしょう。

アドブルー管理の注意点とは

ベンツのディーゼル車には、「アドブルー（AdBlue）」と呼ばれる尿素水が排ガス浄化システムに必須となっています。アドブルーは、排気ガス中の有害物質であるNOx（窒素酸化物）を分解し、環境への負荷を大きく減らす役割を持っています。これを正しく管理しないと、思わぬトラブルや高額修理につながることがあるため、注意が必要です。

まず、アドブルーは一定量を消費しながら走行するため、定期的な補充が必要です。補充を怠ってタンクが空になると、エンジン出力が制限されたり、最悪の場合エンジンがかからなくなってしまうことがあります。ベンツの多くのモデルでは、メーターにアドブルー残量が表示され、残量が少なくなると警告灯が点灯する仕組みになっています。この警告を見逃さず、早めに補充することが大切です。

また、アドブルーの品質にも注意が必要です。低品質の尿素水を使用すると、排気システム内の部品に悪影響を及ぼし、センサー故障や詰まりを招くこともあります。純正品やメーカー指定のアドブルーを選ぶことで、トラブルを予防できます。補充方法も自己流で行うとこぼしてしまったり、タンクに異物が混入してしまう危険があるため、初めての場合はディーラーや専門工場での補充をおすすめします。

アドブルー関連のトラブルは、修理費用が高額になりやすいこともポイントです。こまめに残量をチェックし、信頼できる商品を使い、点検時にもアドブルー関連のシステムチェックを依頼すると安心です。

高額修理リスクに備える方法

ベンツのディーゼル車は高い走行性能や燃費の良さが魅力ですが、一方で高額修理リスクがつきまといます。特にDPF（ディーゼル微粒子捕集フィルター）、インジェクター、アドブルー関連部品などは、修理や交換となると数十万円単位の出費になることがあります。こうした高額修理のリスクに備えるには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

まず、定期的な点検とメンテナンスを欠かさずに行いましょう。エンジンオイルやフィルター交換を推奨時期より早めに実施し、アドブルーの補充やDPFの再生状態もこまめにチェックします。普段からエンジン警告灯や異音、振動などに気を配り、異常があれば早めにディーラーで診断を受けることがトラブルの早期発見につながります。

また、保証や延長保証サービスを活用することも効果的です。新車で購入した場合はメーカー保証期間内にトラブルが起きれば無償修理の対象となります。中古車であっても、認定中古車や有償の延長保証に加入すれば、予想外の修理費用を大幅に抑えることができます。特に長く乗り続ける場合は、こうした保証制度の有無が安心材料となります。

さらに、普段の運転スタイルも見直してみましょう。短距離・低速走行ばかりではなく、定期的にエンジンをしっかり回す長距離ドライブを取り入れることで、DPF詰まりや燃焼系トラブルのリスクを減らすことができます。維持費の見積もりも余裕を持って考え、トラブル発生時には信頼できる整備工場やディーラーを利用することも大切です。

高額修理のリスクは完全には避けられませんが、日々の管理と早めの対策を意識することで負担を大きく減らすことができます。安心してベンツディーゼル車を楽しむためにも、備えをしっかりしておきましょう。

ディーゼルとガソリンの維持費比較

ベンツのディーゼル車とガソリン車の維持費を比較すると、それぞれに特徴と差があります。ディーゼル車の大きなメリットは、軽油を使うため燃料代が安く済む点です。1リットルあたりの価格差だけでなく、ディーゼルエンジンは燃費が良いので、長距離ドライブが多い方には経済的な選択となります。実際に年間2万km以上走る場合、燃料コストで大きな差が出てきます。

一方で、ディーゼル車は新車価格や車両本体価格がガソリン車より高めに設定されているケースが多いです。また、定期的なオイル交換やフィルター交換、アドブルー補充、DPFメンテナンスなどディーゼル特有の維持費も発生します。修理費用もディーゼルの方が高額になりやすく、インジェクターやDPFのトラブルが起きると一回の修理費が数十万円に及ぶこともあります。

ガソリン車はオイル交換やメンテナンスの頻度・費用が比較的安く済み、故障のリスクもディーゼルよりは少なめです。しかし、ハイオク指定の車両が多いため、ガソリン代は高くつく傾向があります。特に短距離や市街地中心の使い方では、燃費面でディーゼルとの差が小さくなります。

このように維持費を比べる際は、燃料費だけでなく、車両価格や修理費、メンテナンス費用もトータルで考える必要があります。自分の走行スタイルや使い方に合った車種選びが、後悔しないポイントです。

中古で買うときの注意点

ベンツのディーゼル車を中古で購入する際は、いくつかの重要な注意点があります。まず確認したいのは、過去の整備履歴です。ディーゼル車は定期的なメンテナンスが欠かせないため、オイル交換やアドブルーの補充、DPFのクリーニング記録などがきちんと残されている個体を選ぶことが大切です。整備記録が曖昧な車両は、後々大きなトラブルにつながるリスクが高まります。

次に、走行距離にも注意しましょう。ディーゼル車は長寿命といわれますが、20万km以上走っている場合、主要部品の交換時期を迎えていることが多いです。インジェクターやDPF、タイミングチェーンなど高額なパーツは、交換歴がないと修理費が大きくなる可能性があります。走行距離だけでなく、どのような使われ方をしてきたか（短距離ばかりか長距離中心か）もチェックポイントです。

試乗できる場合は、エンジンの始動性や異音、警告灯の有無を確認しましょう。特にエンジン警告灯が点灯している車両や、白煙・黒煙が多く出る場合は要注意です。エンジン以外にも、アドブルー関連や排気システムの動作確認を忘れずに行いましょう。

また、保証の有無や、購入後のアフターサポートが充実している販売店を選ぶことも安心材料です。ディーゼル車はガソリン車に比べて修理費が高額になりやすいため、認定中古車や延長保証のついた車両であれば万一の際も安心して乗り続けることができます。

故障を避けるための走り方とコツ

ベンツのディーゼル車は、故障を予防するために走り方にも工夫が必要です。特に意識したいのが「定期的にしっかりエンジンを回す」ことです。短距離や低速運転だけを繰り返していると、DPF（ディーゼル微粒子捕集フィルター）に煤がたまりやすくなり、詰まりや再生不良の原因になります。週に一度は30分以上の連続運転や高速道路での走行を取り入れ、エンジンと排気系統の温度を十分に上げることが大切です。

また、急なアクセルやブレーキを避けて、滑らかな運転を心がけることでインジェクターやエンジンへの負担も減らせます。アドブルーの残量警告やエンジン警告灯が点灯した際は、そのままにせずすぐ点検・補充や診断を受けましょう。燃料やオイルは純正・指定品を使い、定期的な交換やメンテナンスを欠かさないことが、長持ちさせるコツです。

運転スタイルだけでなく、日々の管理やトラブルの兆候に敏感になることも故障防止につながります。もしエンジン音が大きくなったり、振動が増えた場合は早めにディーラーで点検してもらうと安心です。走り方と日々のケアを意識することで、ベンツディーゼル車を長く快適に乗り続けることができます。