
ベンツがいい・オリジナルイメージ
ベンツのボンネットエンブレムが劣化したり破損した際に、どのように交換すればよいか迷う方は少なくありません。
本記事ではベンツのボンネットのエンブレムの交換方法を解説し、エンブレムの交換方法の基本手順からW212のボンネットエンブレム交換の流れ、さらにベンツのグリルエンブレムの外し方と交換のコツまで、具体的な手順を紹介しています。
W205のエンブレムの外し方と注意点やエンブレム交換に使う工具と準備、そしてW205・W222のボンネットマスコットの交換手順にも触れています。
また純正と社外のエンブレムの違いやエンブレム交換費用の目安と比較、DIYで交換する際の注意点、ネジ締めや固定方法のポイント、エンブレム選びで気をつけたいことまで幅広く解説しています。
記事のポイント
①:ベンツのエンブレム交換の基本手順がわかる
②:W212やW205など各モデルの交換方法が理解できる
③:必要な工具や注意点を事前に把握できる
④:純正と社外エンブレムの違いと選び方がわかる
ベンツのボンネットのエンブレムの交換方法を解説
- エンブレムの交換方法の基本手順
- W212のボンネットエンブレム交換の流れ
- ベンツのグリルエンブレムの外し方と交換のコツ
- W205のエンブレムの外し方と注意点
- エンブレム交換に使う工具と準備
エンブレムの交換方法の基本手順
エンブレムの交換は、思っているよりも簡単に行える作業です。特別な工具は必要なく、手順を守れば初心者でも対応できます。
まず交換の流れとしては、旧エンブレムの取り外しから始まります。ボンネットを開け、エンブレムの裏側にある固定パーツを確認します。多くの場合、この固定部分はクリップやツメ状になっており、ペンチなどで反時計回りに回すことで外れます。力加減を誤ると傷がつく恐れがあるため、周囲に保護テープを貼るなどの養生も忘れないでください。
次に、新しいエンブレムを装着します。取り付け部の穴にエンブレムの軸を差し込み、今度は時計回りに回して固定します。しっかりと奥まで押し込まれ、ツメが「カチッ」と音を立てて固定されるのが理想です。モデルによってはネジ止めが必要な場合もあるため、事前に構造を確認しておくことが大切です。
このように、交換作業自体はおおよそ30分以内で完了します。ただし、エンブレムのサイズや形状には複数の種類があるため、必ず事前に車両に適合する品番や寸法を確認してから準備を進めましょう。
W212のボンネットエンブレム交換の流れ
W212型ベンツにおけるボンネットエンブレムの交換作業は、比較的簡単に実施できます。ただし前期・後期モデルによって適合サイズが異なるため、作業前の確認が必要です。
まず、ボンネットを開けて内側から現在装着されているマスコットの台座を確認します。この部品はツメで固定されているため、ペンチや手を使って反時計回りに約90度回すと緩みます。十分に緩めたら、表側から真上に引き抜くことでマスコットを取り外すことが可能です。
その後、交換用の45mmエンブレムを取り付けます。W212の前期モデルでは45mmサイズが適合しやすく、後期モデルでは57mmのものが主流です。社外品の多くは、金属製の台座とステッカー状のエンブレムがセットになっており、裏側からネジで締める仕組みとなっています。装着時は、ネジを締めすぎないよう注意してください。締めすぎると台座がたわんだり、ネジ山が潰れてしまうことがあります。
また、エンブレム表面にUVカットスプレーを施すことで、長期間の使用でも色褪せを防ぐ効果があります。さらに両面テープに加えてボンドを併用することで、剥がれ防止にもつながります。
このように、W212のエンブレム交換は手順さえ押さえればDIYでも対応可能です。ただし、初めての作業で不安がある場合は、無理をせず専門業者に依頼することも選択肢の一つです。
ベンツのグリルエンブレムの外し方と交換のコツ
ベンツのグリルエンブレムは、車の顔ともいえる重要なパーツです。そのため交換には丁寧な作業が求められますが、手順を正しく理解すれば自分でも作業可能です。
まず外し方についてですが、エンブレムはグリルに差し込む形で取り付けられており、基本的には裏側からツメで固定されています。交換する際は、車体の表面に傷がつかないようにマスキングテープで養生しておきましょう。そのうえで、プラスチック製の内張り剥がしやパテ用ヘラなど、柔らかい素材の道具を使って、エンブレムの隙間に慎重に差し込みます。
次に、少しずつ力をかけてツメを外していきます。無理に引っ張るとツメが割れる恐れがあるため、左右均等に力をかけることがポイントです。裏側から手が入る場合は、内側から押し出す方法も有効です。すべてのツメが外れると、エンブレムが取り外せます。
新しいエンブレムの装着はさらにシンプルです。向きと位置を確認しながら、グリルの溝にしっかりとはめ込みます。「カチッ」と音がして固定されたら、軽く押してズレや浮きがないかを確認しましょう。
このように、正しい工具と丁寧な作業を心がけることで、グリルエンブレムの交換はスムーズに行えます。反面、強引な作業は破損やズレにつながるため、慎重に進めることが大切です。
W205のエンブレムの外し方と注意点
W205型のベンツにおけるエンブレムの外し方は、他のモデルと共通点もありますが、いくつかの注意点もあります。とくに構造の違いや素材による作業の難易度に注意が必要です。
まずは外し方ですが、W205のフロントエンブレムはグリル中央に埋め込まれており、裏側から押し出す構造です。ただし、車種やグレードによっては、周囲にプロテクションフィルムが貼られていたり、エンブレムにセンサーが組み込まれている場合もあります。そのため、最初に現物の状態をよく確認することが重要です。
養生として、エンブレム周辺をマスキングテープなどで覆ってから作業を始めましょう。次に、パネル剥がし用のヘラやクレジットカードのような薄くて柔らかい道具を使い、エンブレムの縁に差し込みます。力を分散させるため、2枚同時に差し込むと効率的です。
外す際に最も注意すべきなのは、ツメの破損です。W205のエンブレムは2~3箇所のツメで固定されていることが多く、無理に引っ張ると割れる可能性があります。また、ツメを外した際に勢い余って周囲に傷をつけてしまうケースもあるため、ゆっくり丁寧な動作を心がけましょう。
このように、W205のエンブレムを外すにはコツがいりますが、構造を理解していればDIYでの作業も十分可能です。ただし、センサー付きモデルの場合や作業に不安がある場合は、無理をせず専門の業者に依頼するのも一つの選択肢です。
エンブレム交換に使う工具と準備
エンブレム交換をスムーズに進めるには、事前の準備と適切な工具の用意が欠かせません。道具をそろえたうえで作業環境を整えることで、失敗やトラブルを防ぎやすくなります。
まず準備として、車両に合ったエンブレムを必ず確認しましょう。ベンツの車種や年式によってエンブレムのサイズや取り付け方法が異なるため、純正品番や対応型番を事前に調べておくことが必要です。また、作業スペースには十分な明るさと、ボンネットをしっかりと固定できる環境があると安心です。
次に用意する工具についてですが、代表的なものは以下のとおりです。
- ペンチまたはラジオペンチ:エンブレムの裏側のツメやクリップを回すために使用します。
- プラスチック製の内張り剥がし:エンブレムの周囲に差し込んで外すときに傷を防げます。
- マスキングテープ:周囲を養生して車体に傷がつかないようにします。
- ドライバーや六角レンチ:一部の社外エンブレムではネジ固定のタイプがあります。
- UVカットスプレー(必要に応じて):エンブレムの表面を保護し、色褪せを防ぎます。
- ボンドや両面テープ:社外製の貼り付け式エンブレムには接着用の補助材があると安心です。
また、エンブレムの取り外しにはある程度の力が必要な場合もあるため、手袋を着用して作業することで滑りにくくなり、ケガの防止にもつながります。
このように、必要な工具と準備を整えておけば、エンブレム交換は難しい作業ではありません。事前の確認と丁寧な準備が、成功のカギを握っています。
ベンツのボンネットのエンブレムの交換方法の実践編
- W205・W222のボンネットマスコットの交換手順
- 純正と社外のエンブレムの違い
- エンブレム交換費用の目安と比較
- DIYで交換する際の注意点
- ネジ締めや固定方法のポイント
- エンブレム選びで気をつけたいこと
W205・W222のボンネットマスコットの交換手順
W205およびW222型のベンツに搭載されているボンネットマスコットは、スターマークが立体的に配置されたエンブレムで、交換時には特有の構造に注意する必要があります。これらのモデルではマスコットの台座がボンネット内部からツメやロックで固定されているため、構造を把握してから作業するのが安全です。
まず作業の前にボンネットを開け、マスコットの取り付け部分を裏側から確認します。固定部は回転ロック式になっていることが多く、ペンチで軽くつかんで反時計回りに30〜90度ほど回すと、ロックが外れる構造です。十分に緩んだことを確認したら、表側からマスコットを持ち上げるようにして引き抜きます。
取り外したあとの穴には、新しいマスコットのベースを差し込みます。このとき、向きに注意しながら台座を奥まで押し込み、ツメが引っかかる位置で軽く押し込んで固定します。音がしてしっかりとハマるのを確認できれば、正しく装着されています。
ここでの注意点として、力を入れすぎるとボンネットやエンブレム自体を傷める可能性があるため、慎重な作業が求められます。また、表面の塗装やフィルムがある車両では、作業中にこすってしまわないよう周囲の養生を忘れずに行ってください。
このように、W205やW222のマスコット交換は工具さえあれば自力でも可能ですが、不安がある場合は専門店に依頼するのも一つの手段です。
純正と社外のエンブレムの違い
純正エンブレムと社外エンブレムの違いは、品質だけでなく構造や耐久性にも大きく影響します。それぞれの特長を理解して選ぶことで、仕上がりに差が出ることも少なくありません。
まず純正品は、メルセデス・ベンツの設計基準に基づいて製造されており、寸法の精度が高く、取り付け後のフィット感や安定性に優れています。また、耐候性のある素材やコーティングが施されていることが多いため、日差しや雨風による劣化が起こりにくく、長期間にわたって綺麗な状態を保ちやすいという利点があります。
一方で、社外品はデザインのバリエーションが豊富で、価格も比較的リーズナブルです。中には純正と同等の仕上がりを持つ高品質な製品もありますが、寸法がわずかに合わなかったり、固定方式が異なるケースもあるため注意が必要です。とくに、社外品によってはネジや両面テープで取り付ける構造になっているものもあり、強度や耐久性に不安が残る場合もあります。
また、表面の見た目に関しても違いが出ます。純正はドーム型アクリルや高精度の印刷で立体感を出しているのに対し、社外品ではシールやフィルムによる加工が多く、近づくとチープに見えてしまうこともあります。
このように、エンブレム交換の際には純正と社外、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で選択することが大切です。見た目の印象を重視する場合は純正を、コストやデザイン性を重視する場合は社外品を検討すると良いでしょう。
エンブレム交換費用の目安と比較
エンブレム交換にかかる費用は、選ぶ部品の種類や依頼先によって大きく変わります。自分で交換するか、専門業者に任せるかによっても負担する金額は異なるため、それぞれのケースを比べて検討することが大切です。
まず、部品代としては純正エンブレムの場合でおおよそ5,000円〜10,000円が相場となります。高級仕様や特殊なモデルでは、さらに高額になることもあります。一方、社外品の場合は2,000円〜5,000円程度と、比較的安価に手に入る製品も多く見られます。
作業工賃については、ディーラーや整備工場に依頼した場合で3,000円〜7,000円前後が一般的です。これには作業時間や技術料が含まれており、特にセンサー付きエンブレムなど、作業の難易度が高い場合は追加費用がかかることもあります。
これに対してDIYで交換する場合は、工具さえあれば費用はほとんどかかりません。すでに持っている工具があれば、実質部品代だけで済ませることができます。
ただし、DIYは失敗リスクや時間的負担もあるため、総合的なコストで見ると必ずしも安いとは言い切れません。交換が初めての場合や高額なパーツを扱うときは、信頼できる業者に依頼する選択も視野に入れておくと安心です。
DIYで交換する際の注意点
DIYでのエンブレム交換は、工具や作業環境が整っていれば十分可能です。ただし、手順を誤ったり、確認不足のまま作業を進めると、パーツの破損や車体への傷などのトラブルが発生する恐れがあります。
最初に気をつけたいのは、作業前の下準備です。車両に合ったエンブレムを用意しているか、装着方法がネジ式かはめ込み式かをあらかじめ調べておく必要があります。サイズが異なると装着できないばかりか、無理にはめようとしてパーツを損傷するケースも見受けられます。
また、車体に傷をつけないように、マスキングテープで周囲を保護する養生作業も欠かせません。特にグリルやボンネット付近は目立つ位置にあるため、小さな傷でも目立ってしまいます。
もう一つの注意点は、力加減です。ツメやクリップを外すときに無理な力を加えると、ツメが折れるだけでなく、取り付け穴自体が広がってしまい、次に装着するエンブレムがしっかりと固定できなくなることがあります。
そして最後に、作業後はエンブレムの向きや固定状態を必ず確認しましょう。わずかにズレているだけでも見た目に違和感が出るうえ、走行中に脱落するリスクも否定できません。
このように、DIYでのエンブレム交換はコストを抑えられる反面、細かな注意点を押さえておかないと逆に手間が増える可能性もあるため、慎重な対応が求められます。
ネジ締めや固定方法のポイント
エンブレム交換で意外と重要なのが、ネジの締め方や固定の方法です。見た目の仕上がりだけでなく、走行中の安定性にも関わるため、細部まで気を配る必要があります。
まず、社外製のエンブレムに多いネジ固定タイプでは、エンブレム本体にボルトを通し、裏側からナットで締めていく構造が一般的です。このときのポイントは、力の入れすぎに注意することです。金属やプラスチックのパーツはある程度の柔軟性を持っているものの、必要以上に締めると変形や破損につながる恐れがあります。
また、ナットを締める際には手で仮止めしてから工具を使うと、ねじ山を潰すリスクが減ります。締め具合の目安は、「固定されて動かない程度」で止めておくことです。強く締めすぎるとパーツがたわんだり、内部の構造に影響が出ることがあります。
接着剤や両面テープで固定するタイプのエンブレムもありますが、この場合は接着面の脱脂が重要です。取り付け部分に油分やホコリが残っていると、時間が経つにつれて剥がれてくる可能性があります。市販のパーツクリーナーなどでしっかりと表面を拭き取ってから貼り付けましょう。
このように、エンブレムの固定は「適切な強度」と「確実な密着」がポイントになります。見えない部分の作業だからこそ、丁寧に進めることが長持ちさせるコツです。
エンブレム選びで気をつけたいこと
エンブレムを選ぶ際には、単に見た目や価格で決めるのではなく、車種との適合性や取り付け方法など、複数の要素を確認することが大切です。合わないエンブレムを無理に装着すると、見栄えが悪くなるだけでなく、固定が甘くなる原因にもなります。
最初に確認すべきはサイズと取り付け形式です。ベンツのボンネットエンブレムには、たとえば45mmや57mmといったサイズが存在し、モデルによって適合が異なります。とくにW212のように前期・後期でサイズが変わるケースもあるため、年式やグレードに応じた確認が欠かせません。
次に、純正か社外かの選択も慎重に行う必要があります。純正品は品質が安定しており、装着の確実性も高い反面、価格がやや高めです。一方、社外品はコスト面で魅力がありますが、なかにはフィッティングが甘いものや、耐久性が劣るものもあるため、信頼できる販売元を選ぶことが重要です。
また、エンブレムの素材や仕上げも見落としがちなポイントです。メタル製でしっかりとした質感のあるものから、樹脂にメッキ加工を施したものまで様々です。屋外で使用されるパーツのため、UVカットや防水性能なども確認しておくと安心です。
このように、エンブレムは単なる装飾パーツではなく、車の印象や耐久性に関わる部品です。デザインだけでなく、機能性と信頼性を考慮した選択が、満足度の高いカスタムにつながります。
総括:ベンツのボンネットのエンブレムの交換方法のポイントまとめ
- 交換作業は30分程度で完了可能
- 基本は裏側のツメやロックを回して外す構造
- W212は前期が45mm、後期は57mmエンブレムが多い
- 作業前にボンネット内側の構造確認が必要
- プラスチック製の内張り剥がしで傷を防げる
- ツメを折らないよう均等に力をかけて取り外す
- グリル中央のエンブレムは裏側から押し出すタイプ
- センサー付きモデルは構造をよく確認する
- 養生テープで車体の塗装を保護するのが安全
- 社外品は価格が安いが寸法違いや固定に注意
- 純正品はフィット感と耐久性に優れる
- ネジ固定式は締めすぎによる変形に注意する
- 両面テープ使用時は脱脂処理が必須
- 交換前に適合サイズと取り付け方式を確認する
- 作業後は固定状態とエンブレムの向きを確認する