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ベンツがいい・オリジナルイメージ
ベンツを運転中にLIMという表示が突然現れ、アクセルを踏んでも思うように加速できず戸惑った経験はありませんか。
このページではベンツのLIM解除に関する基本と注意点をわかりやすく解説しています。
LIM表示が出る原因や正しい解除の手順、リミッター変更のやり方、さらに加速不良のよくある原因まで幅広く取り上げています。
クルーズコントロールとの切替方法や使い方の基礎、ディストロニックとの違いも理解することで誤操作を防ぎ、安全なドライブを実現できます。
LIM操作時の注意ポイントや無効化の可否についても知っておくことで、より安心して車を扱えるようになります。
記事のポイント
①:LIM表示が出る原因と仕組みがわかる
②:LIM解除や速度設定変更の手順が理解できる
③:クルーズコントロールやディストロニックとの違いが整理できる
④:加速不良時の確認ポイントと対応策が学べる
ベンツのLIM解除の基本と注意点
- LIM表示が出る原因とは?
- LIM解除の正しい手順
- LIMの使い方と設定方法
- リミッター変更のやり方
- 加速不良のよくある原因
LIM表示が出る原因とは?
LIM(リミッター)表示がメーターパネルに点灯する主な原因は、スピードリミッター機能が作動しているためです。これは、設定された速度以上に車が加速できないよう制限する機能で、安全運転を補助する目的で搭載されています。しかし、意図せずこの表示が出て困惑するドライバーも少なくありません。
まず考えられるのは、ステアリングにある「LIM」ボタンが知らないうちに押されていることです。ボタンがハンドルの左または右側にある車種では、ハンドル操作中に誤って触れてしまうことがよくあります。その結果、運転者が気付かないままリミッターが作動し、設定速度以上に加速できなくなるのです。
また、車両によってはリミッターの初期設定が低速(例えば20km/hなど)になっていることもあります。そのため、エンジンをかけた直後や操作ミスによって、非常に低い速度でリミッターが作動してしまい、「アクセルを踏んでもスピードが出ない」と感じるケースが報告されています。
一方で、クルーズコントロール機能との切り替え時に、誤ってLIMモードに入ってしまうことも原因のひとつです。特に「LIM/DIST」などの切り替えボタンがあるタイプの車では、クルーズコントロールと思って操作しているつもりが、実際にはリミッターが作動していたという状況も起こり得ます。
これに加えて、車種によってはディスプレイやメーターに「LIM」と表示されるだけで、速度制限が効いていることに気付きにくい仕様になっていることもあるため注意が必要です。特に初めてメルセデス・ベンツに乗る人や、操作に慣れていない人には混乱を招きやすいポイントといえます。
このような原因を理解しておけば、予期せぬLIM表示にも冷静に対処することができます。LIM表示が出たときは、まず設定された速度や操作ミスがないかを確認し、必要に応じて解除操作を行いましょう。
LIM解除の正しい手順
LIM(リミッター)機能が意図せず作動してしまった場合、正しく解除することで本来の走行性能を取り戻すことができます。操作は比較的シンプルですが、車種によって若干の違いがあるため、手順をしっかり確認しておくことが重要です。
まずは、ステアリングにある「LIM」ボタンを押してみてください。このボタンを押すことで、メーターパネルに表示されている「LIM」の文字が消え、リミッター機能が無効になります。多くの場合、これだけで制限が解除され、通常通りに加速できるようになります。
ただし、「LIM」ボタンを押しても表示が切り替わらない場合は、クルーズコントロールやディストロニックモードに切り替わっているかを確認してください。ボタン一つでこれらの機能が切り替わる車両では、ディスプレイ表示をしっかり見て、どのモードに入っているかを見極めることが必要です。
また、車種によってはレバータイプの操作もあります。その場合は、「SET+」「SET-」といったレバー操作により、リミッターの速度設定を上下させることで解除も可能です。しかし、完全にリミッターをオフにしたい場合は、「CNCL」や「RES」などのキャンセルスイッチを使用するか、再度「LIM」ボタンを押して表示を切り替えるのが基本です。
一部のケースでは、アクセルを強く踏み込むことで一時的にリミッターを無効化できる仕組みもあります。ただし、これはあくまで非常時用であり、正式な解除とは異なります。繰り返し利用することはおすすめできません。
最後に、解除がうまくいかない場合は、メーター表示や取扱説明書を確認しましょう。特にディストロニックや他の運転支援機能が同時に作動していると、リミッター解除に影響が出ることもあるため注意が必要です。
正確な操作方法を把握しておけば、不要な速度制限からすぐに解放され、安心して運転を続けることができます。
LIMの使い方と設定方法
メルセデス・ベンツに搭載されているLIM(スピードリミッター)機能は、あらかじめ設定した速度を上限として、それ以上加速しないようにするシステムです。この機能を正しく使えば、安全運転をサポートできるうえ、速度違反の予防にもつながります。
まず、LIMを起動するには、ステアリングにある「LIM」ボタンを押します。車種により配置は異なりますが、一般的にはステアリングの左または右側に位置しています。ボタンを押すと、メーターパネルに「LIM」表示が点灯し、リミッターが作動中であることを示します。
次に速度の設定ですが、LIMモードが有効になった状態で、レバーの「SET+」または「SET-」を操作することで設定速度を調整できます。「SET+」を上に押すと上昇、「SET-」を下に押すと下降します。押し方によって、1km/h単位または10km/h単位での調整が可能な場合もあります。
例えば、高速道路の工事区間で最高速度を80km/hに制限したい場合は、実際に走行中に80km/hに到達したタイミングでレバーを操作すると、その速度が上限として固定されます。その後はアクセルを踏んでも80km/hを超えることがなく、速度超過を防げます。
ただし、急な坂道ではエンジンブレーキの影響で、アクセルを踏まなくても車速が設定値を超えてしまう場合があります。また、強くアクセルを踏み込むことで、一時的にリミッターを解除できる仕様の車種もあるため、その点も理解しておきましょう。
LIMの便利な点は、スピード管理を意識しなくても安心して走行できるところにあります。特に、市街地や学校付近など、厳格に制限速度を守る必要があるエリアでは有効です。一方で、高速道路の合流や追い越し時には不便に感じることもあります。そのような場面では、LIMを一時的に解除するか、ディストロニック(ACC)モードに切り替える判断が求められます。
初めてLIM機能を使う場合は、安全な場所で試してみることをおすすめします。操作に慣れれば、運転時のストレス軽減にもつながる機能です。
リミッター変更のやり方
リミッターの設定速度を変更するには、LIMモードを有効にした上で、ステアリング周辺の操作レバーを使って調整します。これは、速度を再設定したいときや道路状況に応じて制限速度を変更したいときに便利な操作です。
まず、LIMが作動していることを確認してください。メーターパネルに「LIM」の表示が出ていれば、リミッターが機能中です。この状態で「SET+」のレバーを上方向に操作すると、設定速度が段階的に上がっていきます。逆に「SET-」を下方向に倒すことで、速度を下げることが可能です。
例えば、設定速度が50km/hになっている状態から60km/hに変更したい場合は、「SET+」を何度か押し上げることで調整できます。多くのモデルでは、短く操作すると1km/h単位、深く押すと10km/h単位で変化します。これにより、細かい速度調整も簡単に行えます。
操作が正しく行われると、メーターに緑色や白色の数字で現在のリミッター速度が表示されます。視認性も高く、走行中でも瞬時に確認できるようになっているのが特徴です。
ただし、注意点もあります。まず、設定中の速度より車速が下回っているときに、いきなり高い速度に設定しても意味がありません。リミッターはあくまで「上限値」のため、現時点の走行速度よりも高い範囲で設定しないと効果を実感しにくいのです。
また、リミッターの設定が極端に低くなると、合流や右折時などに加速できず危険な場面が生じることがあります。たとえば、20km/hのままで一般道を走っていると、後続車に迷惑をかけるばかりか追突される危険性も否定できません。
さらに、LIMとクルーズコントロール(ディストロニック)を間違えて操作してしまうと、リミッターを変更したつもりが別の機能に切り替わっていたというトラブルも報告されています。レバーやボタン操作の際は、表示を確認しながら慎重に行うことが大切です。
操作に慣れておけば、速度制御が自在にできるようになります。リミッター機能を効果的に活用するためにも、変更操作は確実に覚えておきたいポイントです。
加速不良のよくある原因
メルセデス・ベンツに限らず、車が思ったように加速しないときにはいくつかの原因が考えられます。特に電子制御が高度化している現行モデルでは、設定の誤りやシステムの作動によって意図しない加速不良が発生するケースもあります。
まず最も多いのが、LIM(リミッター)機能が作動していることによる加速制限です。ステアリングにあるLIMボタンが誤って押されていたり、速度設定が極端に低くなっていると、アクセルを踏んでもそれ以上速度が出ません。たとえば、20km/hでリミッターが設定されている場合、それを超える加速は制限されます。
次に挙げられるのは、クルーズコントロール機能との混同です。LIMとクルーズコントロール(またはディストロニック)は同じレバーで操作する場合が多く、知らないうちに切り替わっていることがあります。このとき、制限速度が設定されていれば、やはりそれ以上加速できなくなります。
一方で、エンジンやトランスミッションの異常も加速不良の原因になり得ます。たとえば、点火系の不具合、スロットルバルブの汚れ、エアフロセンサーの故障などは加速性能に直接影響します。加えて、燃料系や排気系のトラブルも疑う必要があります。とくに長期間メンテナンスを行っていない車両では、こうした問題が複合的に起きることがあります。
さらに、電子制御による安全装備が加速に影響しているケースもあります。たとえば、坂道発進補助(HOLD)機能が解除されていなかったり、衝突回避ブレーキアシストが誤作動を起こしていると、車が意図的に加速を制限している場合があります。
このような原因を把握せずに焦ってアクセルを踏み続けると、逆に車体に負担をかけることになります。したがって、まずはメーターパネルの表示や操作モードを落ち着いて確認することが重要です。表示が「LIM」となっていれば、すぐに解除を試みてください。それでも解決しない場合は、専門のディーラーや整備工場で点検を受けることをおすすめします。
初歩的な操作ミスから重大な不具合まで、加速不良の原因は幅広いため、一つずつ冷静にチェックする姿勢が大切です。
ベンツのLIM解除で誤操作を防ぐには
- クルーズコントロールの解除方法
- クルーズコントロールの使い方の基礎
- ディストロニックとの違い
- LIMとクルーズ機能の切替方法
- LIM操作時の注意ポイント
- LIMを無効化できるか?
クルーズコントロールの解除方法
メルセデス・ベンツに搭載されているクルーズコントロールは、一定速度で走行を維持する便利な機能ですが、状況に応じて素早く解除する操作を覚えておくことが大切です。急な減速や合流、前方の交通状況の変化に対応するためにも、確実な操作方法を身につけておきましょう。
クルーズコントロールを解除する基本的な方法は大きく3つあります。まず最も一般的なのは、ブレーキを軽く踏むことです。この操作によって、クルーズ機能は自動的にオフになります。多くのドライバーにとって直感的であり、緊急時にもすぐに反応できる点がメリットです。
次に、ステアリング周辺にある操作レバーまたはスイッチを使って「キャンセル(CNCL)」操作を行う方法があります。レバータイプの車種では、レバーを手前または下方向に倒すことで機能が停止します。スイッチタイプであれば、CNCLボタンを一度押すだけで解除が可能です。
さらに、アクセルペダルを大きく踏み込むことでも解除される場合があります。この方法は一時的に速度を上げたい場合などに便利ですが、再度設定し直す必要があるため、連続使用には向きません。
解除後には、メーター内の表示が変更され、現在クルーズコントロールがオフであることが確認できます。中には「クルーズオフ」や「スタンバイ中」などの表示に切り替わる仕様の車種もあります。解除後の表示を見落とすと、再作動のつもりで操作しても反応しないことがあるため、必ずディスプレイを確認してください。
加えて、走行モード(コンフォート、スポーツなど)の変更や、ギアのシフトチェンジによってもクルーズコントロールが一時解除されることがあります。ただし、これは車種や年式によって仕様が異なるため、取扱説明書で確認するのが確実です。
このように、状況に応じて適切な解除方法を使い分けることで、安全かつスムーズなドライブが実現できます。とくに初心者の方は、実際に安全な場所で何度か操作を練習して、自然に操作できるようにしておくことをおすすめします。
クルーズコントロールの使い方の基礎
クルーズコントロールは、一定の速度を自動で維持するための運転支援機能です。長距離運転や高速道路での走行時にアクセルを踏み続ける必要がなくなり、疲労の軽減に大きく役立ちます。メルセデス・ベンツでは、車種によって「ディストロニック・プラス」や「アダプティブクルーズ」などの進化版も搭載されていますが、ここでは基本的な使い方を解説します。
操作はとてもシンプルです。まず、クルーズコントロールを起動するには、ステアリング周辺のスイッチまたはレバーを使用します。多くのモデルでは、スイッチを押してランプが点灯すると、機能が待機状態になります。このとき、メーターに「クルーズ」または「SET」などの表示が出ることが多いです。
次に、走行中に任意の速度に達したタイミングで「SET+」を押すと、その時点の速度が保持されます。車は自動的にアクセルを調整し、設定された速度を維持します。例えば、高速道路で100km/hに達したときにSETを押せば、それ以降はアクセルを踏まずとも100km/hで走行を続けることができます。
設定速度の調整も可能です。SET+を押し上げれば速度を上げられ、SET-を押し下げれば速度を下げることができます。押し方によって1km/h単位または10km/h単位での調整ができる仕様もあり、細かい速度調整が行える点も特徴です。
ただし、前方に車両がいても自動で減速してくれる機能は、従来型のクルーズコントロールにはありません。追突を防ぐには自分でブレーキを踏む必要があるため、周囲の車両や交通状況には常に注意を払う必要があります。
そしてもう一つ、設定された速度に戻す「RES(リジューム)」ボタンも便利です。一時的にクルーズを解除したあと、再度このボタンを押すことで、以前設定していた速度に復帰させることができます。
クルーズコントロールを使用する際は、雨天や渋滞時には利用を控えるのが望ましいです。滑りやすい路面や頻繁に速度変化が必要な場面では、むしろ危険を伴います。あくまでも補助機能として、状況に応じた使い分けが大切です。
ディストロニックとの違い
ディストロニックとクルーズコントロールは、どちらも速度を自動で調整する機能ですが、その目的と機能には明確な違いがあります。これを正しく理解しておくことで、自車の装備をより効果的に活用することができます。
まず、従来型のクルーズコントロールは、あらかじめ設定した一定の速度を保つための機能です。一度セットすると、アクセルを踏まずにその速度を維持できますが、前方に車両が現れても自動で減速はしません。そのため、前車との距離が縮まったときには、ドライバー自身がブレーキ操作を行う必要があります。
一方で、ディストロニック(正式名称:ディストロニック・プラス)は、クルーズコントロールに加えて、前方車両との車間距離を自動で調整してくれる高度な機能です。レーダーやカメラによって前方の交通状況を検知し、設定された車間距離を保ちながら加減速を自動で行います。
例えば、高速道路で100km/hに設定して走行中に前方車両が80km/hで走っている場合、ディストロニックは自動で減速し、80km/hに速度を合わせます。前車がいなくなれば、自動で再加速して元の100km/hに戻る仕組みです。
また、渋滞時にも対応しており、停止・再発進が可能な点もディストロニックの利点です。完全停止状態から、アクセルを軽く踏むか、レバーを操作することでスムーズに再発進できます。これは従来型のクルーズコントロールでは実現できない機能です。
ただし、すべてをシステムに任せることはできません。ディストロニックはあくまで運転支援であり、急な割り込みや天候による誤作動の可能性もあります。常に周囲の状況に気を配りながら、安全な操作を心がけることが必要です。
このように、両者の違いは「速度を維持するだけ」か「前方車両に応じて自動制御するか」という点に集約されます。装備されている機能の特性を理解して、走行シーンに応じた使い分けを意識することが、安全で快適な運転につながります。
LIMとクルーズ機能の切替方法
メルセデス・ベンツに搭載されているLIM(スピードリミッター)とクルーズコントロールは、それぞれ独立した機能ですが、同じスイッチやレバーで操作されるケースが多く、切り替え操作を誤解している人も少なくありません。安全に運転を続けるためには、それぞれのモードの切替方法を理解しておくことが重要です。
一般的な操作方法として、ステアリングにある「LIM」ボタンを使います。このボタンは、リミッターとクルーズコントロールの切り替えスイッチを兼ねており、一度押すごとにモードが交互に切り替わります。ボタンを押すと、メーターパネルの表示が「LIM」または「クルーズ」に変わるので、どちらのモードが有効になっているかすぐに確認できます。
例えば、現在LIMが作動しており速度制限が設定されている状態で、クルーズコントロールに切り替えたい場合は、「LIM」ボタンを一度押すことで切り替え可能です。その後、クルーズ設定を行えば、車は一定速度を保ちながら走行できます。
また、スイッチやレバー操作時には、現在のモードをしっかりと確認することが欠かせません。操作を誤ると、加速できない・速度が維持されないなどのトラブルに発展する恐れがあります。メーターパネルの表示を注視する習慣をつけることで、誤動作を未然に防ぐことができます。
なお、車種によっては「LIM」ボタンの長押しでモードを変更できる設計もあります。そのため、ボタンの押し方によっては意図しないモードへ切り替わってしまうこともあります。操作に慣れていない方は、取扱説明書で各機能の動作確認をしておくと安心です。
クルーズとLIMの切替は運転シーンによって使い分けが求められます。たとえば、制限速度が厳しいエリアではLIMを活用し、高速道路や長距離走行時はクルーズコントロールに切り替えると、より快適で安全な運転が可能です。
LIM操作時の注意ポイント
LIM(リミッター)機能は、設定した速度を超えないように制限する便利な機能ですが、使い方を誤ると運転に支障をきたす場合もあります。とくにLIMの仕組みに慣れていないドライバーは、予期しない動作に戸惑うことがあるため、事前に注意点を把握しておくことが必要です。
まず注意したいのは、リミッターの設定速度が極端に低くなっていることです。ハンドル操作時などに誤って「SET」レバーに触れてしまい、知らないうちに20km/hや30km/hといった低速に設定されている場合があります。そのまま走行しようとすると加速できず、「車が壊れたのでは?」と誤解されがちです。
また、LIMは速度の上限を制限する機能であるため、アクセルを踏んでも設定速度以上には加速できません。これを知らずに「アクセルを踏んでも加速しない」と感じた場合、慌ててエンジンやミッションの異常を疑うケースも少なくありません。メーターパネルに「LIM」の表示が出ているかをまず確認しましょう。
さらに、追い越しや急な合流など、一時的にスピードが必要な場面ではLIMが邪魔になることもあります。一部のモデルでは、アクセルを強く踏み込むことで一時的にLIMを解除することが可能ですが、この操作に頼りすぎると危険です。必要に応じて、LIM機能自体を手動で解除しておくほうが安全性は高まります。
そしてもう一つの注意点は、LIMの表示とクルーズコントロールの表示が似ていることです。操作ミスによりLIMを起動したつもりがクルーズモードになっていた、あるいはその逆というケースも発生しています。画面表示と機能を一致させることが、正しい操作への第一歩です。
LIMを日常的に使わない人も、何かの拍子で作動してしまう可能性があります。ですので、「使わないから知らなくていい」ではなく、「いざという時のために操作方法と注意点を把握しておく」ことが重要です。
LIMを無効化できるか?
LIM(リミッター)機能をオフにしたいときは、操作方法を知っておくことでスムーズに対応できます。誤ってリミッターが作動した状態で走行すると、加速制限によって走行に支障が出るため、必要に応じてすぐに無効化できるようにしておきましょう。
基本的な操作としては、ステアリングにある「LIM」ボタンをもう一度押すことで、リミッターを無効化できます。この操作により、メーターパネルの「LIM」表示が消え、設定されていた速度制限が解除されます。表示が切り替わったかどうかは必ず確認してください。消灯していない場合は、機能が解除されていない可能性があります。
また、キャンセル用の「CNCL」レバーを操作することでも、一時的にLIMをオフにすることができます。この方法は、急な加速が必要なときなどに使うと便利ですが、設定自体は残っているため、再びLIMをオンにすると以前の設定が復元される点に注意が必要です。
一部の車種では、アクセルペダルを深く踏み込むことで一時的にリミッターを突破する仕組みも搭載されています。この機能は非常時や追い越し時の安全性確保に役立ちますが、常用することは推奨されません。自動解除ではないため、ペダルから足を離せば再び設定速度以下に戻ります。
なお、LIM機能を完全に「無効化」する、つまり設定自体を消去・非表示にする方法は、標準の操作では用意されていないことが多いです。ソフトウェアや車載システムにより一時的な解除は可能でも、根本的にLIM機能そのものを無効にするには、専用の設定変更やディーラーでの対応が必要になる場合もあります。
このように、LIMを無効化する方法はいくつかありますが、操作は正確に行う必要があります。メーターパネルの表示を常に確認しながら、安全を確保するために適切な対応を取りましょう。特に複数の運転支援機能が連動している車種では、機能の状態を見落とさないことがトラブル回避につながります。
ベンツのLIM解除に関する知識の総まとめ
- LIM表示はリミッター機能が作動中であるサイン
- LIMボタンの誤操作が意図しない作動の原因になりやすい
- 初期設定速度が極端に低い場合がある
- クルーズコントロールと誤って切り替えることがある
- LIM解除は基本的にボタン一つで対応可能
- 表示が切り替わらない場合はモード確認が必要
- レバー操作での設定変更も可能な車種がある
- 強くアクセルを踏むと一時的に解除できる場合もある
- LIM設定中は加速制限により加速不良と感じることがある
- LIM機能の基本操作はSET+とSET-による速度調整
- 設定速度を適切に見直せば走行の快適さが向上する
- クルーズ機能との切替は表示を確認しながら行うべき
- LIM表示と他の運転支援機能の干渉に注意が必要
- LIMを完全に無効化するにはディーラー対応が必要な場合もある
- 使用しない場合でも操作方法を知っておくと安心
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